第1223話:フイ・アフタス~人のような神~
「お待たせ」
少し遅れて友人との待ち合わせの場所に着いたら知らない人がいた。
「待ち人着たりか、では私はこれで退散といこう。では良き日を」
「ええ、良き日を」
友人もいた、どうやら待ってる間話しをしていたらしい。
「知り合い?」
「まぁ、そんなところ。神様なんだって」
「宗教の勧誘か何か?」
「いやそういうわけじゃなくて、あの人、人?まぁ、あの人は元の世界では神様やってて、世代交代かなんかでこの世界に来たらしいの」
「神様も死んでこの世界くるんだ……」
「みたいね」
「でもどう見ても普通の人だったような?」
今の受け答えの感じからも人以外の雰囲気は感じられなかった。
普通の好青年だ。
「神様やってた時から人に混じった暮らしっていうのをやってみたかったんだって」
「へぇ、神様も大変なんだ」
なんかお忍びで街に降りてくる金持ちみたいだなとも思ったけど、あながち間違いでもない気がする。
「ん? ところでなんでそんな神様と話してたの?」
彼女が神様と縁を持ってるのは不思議だ。
確かに結構人懐っこいタイプで、可愛げがあるが、さすがにそれで神様にまで気に入られたのだろうか。
「さっき君を待ってたらナンパされたの」
「神様が……ナンパ……!?」
まぁ確かに神様やってたらナンパとか出来なさそうだけど、えぇ……さっきの人のよさそうな青年が、神様で、ナンパ……?
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