第1055話:タイタク・モノリマ~パズル~
「これがあれでそうなって、とするとこっちのこれが余る、じゃあこっちをどうするか」
買ってきたパズルがどうにも難しい。
立体パズルかと思って買って来たんだけど、四次元パズルらしい。
どうにも見えない世界にも構造がずれ込んでいるらしく、立体でとらえようとしても絶対にはまらない。
ていうか、僕には四次元的方向に物を動かすことができないからクリアできないきがする。
もったいないものを買ってしまった気がする。
とは思いつつも買ってしまったものは仕方ないと触ってはいて、やっているんだけども一向に完成する気配がない。
気配はないが触っていると徐々に四次元的に干渉できている気がしないでもない。
もしかしたら続けて完成させるころには四次元に自由自在に干渉できるようになるのかもしれない、そとなるとやる気が出てくるってもんだ。
そうでもないとやる気が出ない。
もう無理、解ける気がしない。
かれこれ3時間ほど触っているが、やっぱり進まない。結局四次元に干渉できるようになっている気もしない。
お金と時間を無駄にした、次のチャレンジで何にもわからなかったらもう捨てる!
そう意気込んでやることで何かの間違いで解けてしまうことを狙う!
とも思ったが、やっぱりどうにもならない。
四次元的干渉ができる人のところに届くことを祈って、中古市場に流そう……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます