第1005話:ローパル・ナット~源泉~

 さてさてー、せっかくの温泉旅行ー、楽しまなければ損というものー。

 温泉はとても気持ちよかったですしー、ウナさんとの技術話はー楽しかったですしねー。

 おやおやー?、あそこに見えるのはー、ウナさんのところでーみかけたことー、ありますなー?

 たしかー、ヘクシア-16とかいうー?

 ロボの人ーでしたかなー?


「おやおやー? あなたー、確かー、ロボではー? めずらしーですねー、ロボなのにー、温泉ですかー?」

「こんにちは、私の記録にあなたのことはありません、どなたですか?ロボ」

「あー、ごめんなさいねー、私はー、ナットですー、魔機構技師をしてましてー」

「あぁ、技師の方ですか。私は耐水コートも万全であり当然温泉に浸かることも可能ですが、本日はマスターの付き添いで来ております。残念ながらマスターより同じ湯に浸かる許可を得られなかっため、このように待機状態でありました」

 ほー、この子はーウナさんのところの子ではないのですなー。

 メンテに通ってるといったところでしょーかー。

「ではー、あなたのマスターさんもー、温泉にー?」

「はい、誰がマスターかは秘匿事項とさせていただきます」

「まぁ、そうでしょうなー」

 だいたい察しはーつきますがねー。

 現在ー、この宿にー泊まっているグループはー三組のはずでー、

 先程ーお風呂で出会ったグループはー、職場のー繋がりだとー言っていましたねー。

 ペットショップにー、あのようなロボがいるとも思えませんしー。

 そういえばー先ほどすれ違ったー三人組のー、片方はたしかーグルヴェートのターミナルでー、見たことがあるようなー?

 そしてー、グルヴェートのーターミナルにはー、ロボの職員がいるとー聞いたことがありますなー。

 つまりつまりー、先ほどすれ違った女性がマスターなのでしょうなー。

「そうですねー、マスターさんとウナさんによろしく言っておいてくださいー、ではー」

 マスターさんともー少しお話してみたいですねー。

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