第760話:ボウデ・ウイアン~武器召喚~
「そいつは災難だったね」
酒場で会った奴から武器を壊すやつの話を聞いた。
「俺はもう我慢ならんかったから契約は切ってきたけど、悪いやつじゃあないし、できれば次のポーターもすぐに見つかるといいと思ってるんだよ」
「まぁ話を聞いてる限りでは適任なやつに心当たりが無いこともないな」
「本当か、なら紹介しておいてやってくれよ」
そう言って彼は連絡先を置いて帰っていった。
「というわけで、バルソ=アダグラくんの紹介で来ました、ボウデ・ウイアンです」
「ああ、君が新しいポーターか、よろしく。早速だが、この剣何本分の容量がある?」
「無限です」
「なんて? 今無限って言った?」
「ええ、無限です。僕の業、名を【
質の良いものを作ろうとすれば疲れるけど、この指定された程度の品質でいいなら、ほぼ無限に作り出すことができる。
流石にビビってるかなと、顔色を伺ってみる。
「無限ってことは無制限に剣を使ってもよいのですね!!!」
「え、あ、そういうことになるな」
なんかめちゃくちゃキラキラしていた。
「5本、早急に!」
「お、おう!? ペース早すぎじゃねぇか!?」
戦闘中、聞いてた話の数倍のペースで武器を要求されていてとてもじゃないが供給が追い付かない。
「何を言っているのです! 剣の在庫を気にすることなく扱えるのならどこを殴ると効果的かなど考える必要もないじゃないですか!」
「いや無理だわ、あれのパートナーとか無理」
「なんだ、心当たりってお前のことだったのか。御愁傷様だな」
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