第750話:オルーカ・ソウルイ~歴史修正~
「うーん、ねぇ先輩。ここんとこ、辻褄合わなくないです?」
「どれよ、あー確かにな。改変があったか、根拠補強が足りてないか……」
「条件不足って感じじゃないんですよね、両立すると矛盾が生じるっていうか」
「前提不足でたまにあるよそういうこと、極端な話をすると、検証を重ねれば重ねる程に時代が前後してないと辻褄が合わない物、いわゆるオーパーツみたいなやつがあって、なんでかなと調査を進めていたら創造神の存在が明らかになったりとかがあってな」
「想像神がいたら辻小説執筆中褄が合うんですか」
「ああ、本人からの証言が取れてな。その時代にそれを送り込んだってな。その結果、未来でそれが作られたんだってよ」
「んん? おかしくないですかそれ」
「何がだ?」
「その創造神の人が未来からそれを持ち込んだから未来でそれが作られたって、辻褄が合わないくないですか」
「なんで?」
「いやだって、未来にある物を持ち込んだのはいいんですけど、それが未来でそれが作られるきっかけになったって、じゃあそれは最初どこにあったんですか」
「そうだな、歴史編纂をしてるとよく直面する問題だ。神が先か信仰が先かみたいな問題だな」
「そんなセンシティブな問題だったんですか?」
「まぁ、解釈はわかれるね。とりあえず前提条件さえそろえばこうやって矛盾が解消されることもあるから、あんまり気にせずやるといいよ」
「これ、解決してるんですかね……?」
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