第237話:ヨウジ=アカタ~異世界の映画~
『リベニアのあの名作が遂にこの世界で再生!』
そんなポスターを見かけた。
「映画か……」
そのポスターで紹介されている映画は知らないが、この世界に来てから映画を見ていないことを思い出す。
見かけたポスターはその映画を見る気分にさせることはできなかったが、他の映画を見る気分にはさせてくれた。
さて、どんな映画を見るか。
今はどんなのがやっているのか
『カパルミエ』『キランマキアの閉じられたパクサ』『ツチノコ探訪』『メンカク』……。
わからん。
タイトルにわかる名詞が殆ど出てこない。
それぞれの世界固有の地名とか、生物や人名なのだろうが一切ピンとこない。
いや、固有の名詞ならば意味などピンと来なくても映画を見ればわかるのではないだろうか。
そうだろう、きっとそうだ。
ジャンルだけ絞って適当に見ることにしよう。
だめだ……。
全く分からなかった。
作品の中で当たり前に描かれている文化もわからなかったし、行動の意味どころかどこが盛り上がる場所なのかも一切わからなかった。
そもそもタイトルの意味も一切わからなかった。
何でもないように見えるシーンで突然周りは泣き出すし、なんとなく映像的には悲しいシーンなのかと思ってたら笑い出す。
本当に世界の違いで文化が違うってことを思い知らされた。
でもなんだかんだ言って面白かったような気もする。
異世界の映画にはまた挑戦してみよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます