第179話:エルメン‐ハイム~電気の獣~
『というわけなんですけど、どうでしょうか』
科学の都市テルヴィアへ向かわせていた戦闘員から、現地の
「どうでしょうも何も、強力な武器を支援してもらえるんなら協力しない理由がないんじゃない?」
『それはそうなのですけど、俺は彼らのやり方が気に入りません』
「囮にされたこと?」
『いえ、
「ふむ、続けて」
『以前、発電所に行った時にはかなりの数の
発電所で襲われた?
発電所のような場所では電力が十分あるから、わざわざ生物を襲うようなことはないはずだ。
『昨日遭遇した知能のある超級の
「なるほど、そういえば君は
『確かに
「なるほどね、君は
『そうかもしれません』
「それで、どうしたいの?」
『どう、とは』
「彼らと協力するかどうかは君が決めていいよ、彼らに助けられたのは君で、彼らに不信感を持っているのも君、そして彼らと協力して最も利益を得るのも君、テルヴィア以外の
『そうは言っても、うちの持ってる情報を要求してきますよ』
「渡せばいいでしょ、私たちと彼らは敵対しているわけじゃないし、渡したからといって私たちの何かが変わるわけじゃない、協力して嫌な気分になるのも君、楽になるのも君だからね」
『…………わかりました、返事をしたらまた連絡します』
「うん、待ってるよ」
『ブツン』
そして通信は切れた。
「さて、イムデラ君はどうするかなぁ、たぶん受けるんだろうけど」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます