一つの到達点
人を惹きつけてやまない文章がこの世には存在する。
表現が巧いとかじゃない、そういう次元を超越した確固たるパワーをもった文章がこの世には存在する。
そして、そういう文章は実は誰にでも書くことができる。
だが、実際に書くことのできる次元に到達した人(或いは、到達できる人)は結構少ない(私が知らないだけかもしれないけれど)。
伊藤計劃は、そういう文章を書くことの出来る数少ない人の一人だった、と私は思っている。
彼の作品は、SFでありながら妙に生々しいリアルが存在していた。
実際に存在している技術ではないのにも関わらず、あたかもそれに触れてしまえそうな、そんな生々しいリアルが確かにあった。
そういう、リアルを感じさせる程の確かな力を彼の文章は備えていた。
こういう文章は確固たる『自分』というものを持っている人でなければ書けない。
正直、『自分』という要素は誰もが持ちえるため、大雑把に言えば誰もがそのステージに立つことができる。
だが、その『自分』を削り取り文章にすることのできる人間はやはり少ない。
それが、出来るが故にそういう力を持った文章を生み出すことが出来るわけだ。
確かなリアルを伴った力のある文章を。
私もいつかそんな文章を書けるようになりたいが、やはり私の書く文章はどうしようもなく駄文だ。
まあ、いい感じにグダグダになったところで今回はこの辺で。
駄文、失礼しました。
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