ライン



ラインを引いて、区分けして

言葉にならない感情を分類して

あの人とワタシは違うと押し込めたから


言葉にならない言葉を残して

書き綴った昨日の感情

当たり散らした惨状

ハッピーエンドを迎えられなくて

あの日あの時 垂れ流してしまったから、

線の向こう側の残滓なら

もう帰ってこない


ラインを引かれて

君違うと言われて

ラインを引かれて

壁の向こう側にいる君がさ

こんなにも眩しくて

当たり前のように

距離を置いて

当たり障りない言葉を繰り返して


誰も傷つかない方法ばかり懸命に探すけど?


線を引いて

君がいるべき場所は此処じゃないよ、って。

懸命に言う言葉は

線と線を消しゴムで君が無造作に消すから

線を引いて、ラインが消されて

ボーダーラインなんか曖昧で

国と国の境目なんて、

花芽の自由さに比べたら

意味なんかなくて


線を無造作に引いて

自由な曲線が

あなたと交わってさ


ぶつかっても

泣きじゃくっても

君と線と、僕の線が交わって

愛しさって名の摩擦を

君とその熱で灯したいの

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る