ツギハギ


サヨナラの歌を

口ずさみ、彷徨いながら

黄昏時、誰彼、過ぎ去って

消えて言った後ろ姿

その姿を追いかけながら

よく似た背中ばかり探している


毒々しい孤独の方が

むしろ楽だって

針のむしろの上で

耐えることもお仕事だって

ネクタイに首を絞められながら

呼吸の仕方を忘れるけど


君の唇から

体温を与えられて

まだ息をしても

許されるって

君が無言で言うから


息を継ぎ

ツギハギの体裁を

全部破り捨てて


君の唇から

体温を与えられて

まだ息をしても

許されるって

君が無言で言うから



言葉も呼吸も無意味なくらい

君が愛しくて、美しくてさ。


息を継ぎ

ツギハギの体裁を

全部破り捨てて

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