残渣物

腐乱して腐敗いく僕の深層

落ちるところまで落ちたらいい

いっそこの血液の流れ止めれたら

苦痛は和らぐだろう?

空に手を伸ばす

何となく何気なく

焦点の合わない目で


何処へ行く? 何処へ行きたい?


Please,Please

月のクレーターに僕の躰を埋めて

宇宙に広がる星々の断末魔

なんて素敵なミュージック


空に手を伸ばす

何となく何気なく

震えた手で


「キミ、イラナイ」と言われて

朝、目を覚ます


Please,Please

朝陽よ昇らないで 息を吐く

吐き気と一緒に

僕の五臓六府の腐臭も吐き出せたら

何かかわるかな?

変わらないかな?


この惑星は回る

僕の感傷も座礁も挫折も嘔吐すらも無視して


空に手を伸ばす

何となく何気なく

泪は枯れて、目が痛い


空に手を伸ばす

何となく何気なく

どうしようもなく


空に手を伸ばす

彼方の貴方へ届くようなそんな錯覚に溺れて

ますます沈殿していく残渣物


吐き出したら楽ですか?

飲み込んだら毒ですか?


手を伸ばしたら

貴方はすぐ傍にいてくれますか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る