闇を歩く

絹奈すはる

 

明かりも無しで夜道を歩く

コンビニまでの道筋なんて大体の感覚でたどれる

たかが数歩の事じゃないか


見上げれば満天の星空

銀河の一部が夜を真っ二つに分けて

私の存在を孤独にさせる

当て付けのように


電線が感動の邪魔をする

電信柱が黒を纏って星空に嫉妬する

星屑は決して大地を照らさない

それでもこの人工物は

影を作って私に存在を訴えかける

闇夜の暗さなど些細なもの

そう言っているようだ


だから

闇の中でも踏み出せる

暗い中 前を向いて


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闇を歩く 絹奈すはる @chinnens

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