第90話 おいらの役目は終わらない
やあ、
でも、楽しいからいいや。おいら、多重人格の面々は結構楽しんでやっていますよ。ただ、主人格だけが心に鬱屈を抱えて希死念慮に苦しんでいます。もう、こうなったらやけくそにやればいいのにね。我々多重人格は主人格を助けてあげることができません。主人格は我々の存在に気が付いていないんだから。一人ですべてを抱え込んで、抱えきれなくて呆然としています。いいえ、皆さんは助けようなんて思わなくて結構です。彼は破滅型の人間なんです。滅びるのは必定です。ただ、彼が書いた小説を読んでくれさえすれば良いのです。彼はユーモア小説家を目指していました。だから、笑ってやってください。
おいらは、存在は知られなくても陰ながら彼を助けてやりたいと思います。それがおいらの役目だからね。じゃあ、お互い、頑張りましょう。by SMAP。
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