ここまでのあらすじ・人物紹介

「宮廷の章」

【これまでのあらすじ】

 黒い森の反逆により、ソルラント皇帝一家および多くの貴族が、百年の眠りについた。眠りの呪いをひとり免れた王家の少年アルトは、伯父ヴァシリーの屋敷に身を寄せて王位についた。

 しかし、黒い森との戦を始めた頃、ヴァシリーがアルトの暗殺を目論んだ。アルトは善神セウェルの助けを借りて、屋敷から逃げ延びたのだった。



【登場人物】


アルト・ヴァイスフリューク

 ソルラント王国の王。もうすぐ十歳。しっかりしていて努力家だが、末っ子気質の甘え上手。家族を取り戻すのが目標。


シュロット

 官吏。アルトの側近。黒髪黒目。お堅い。弱小の貴族だが、頑張って勉強して城に上がった。


ロイヤー

 官吏。アルトの側近。短髪の赤毛。意志が強い。たまに見せる笑顔が素敵。


フリック

 騎士。アルトの側近。長い金髪を持つ。軍人気質で、素早い動きが持ち味。何度かアルトの危機を救っている。

 出陣中で安否不明。


乳母

 乳母。


サムエル・ネイヴァルド

 アルトの稽古仲間で、パワフルな少年。いつも元気で、後先を考えない性格。


スーザン・ネイヴァルド

 傍若無人な跳ねっ返り娘だが、有能。官吏を目指している。


ベアトリス・ネイヴァルド

 苦労性。ネイヴァルド家の長女であり、眠った父に代わり当主を務める。入り婿募集中。


ヴァシリー・ブラウエン

 大貴族・青い泉の公爵家の当主。威厳たっぷり。アルトの伯父。

 アルトを殺そうとしたらしい。


フェルナンド・ブラウエン

 故人。アルトの祖父。


マーク・シュヴァルツ

 黒い森の公爵。いつも憂鬱そう。


シャーグ

 黒い森の小さな妖精。人の大人の半分以下の背丈。正確な言葉で命令しないと、突拍子もないことをしでかす(故意に)。


伝書鳥

 王家が代々使っている妖精。食事を必要とする種族。どんなところへも一日で書を届ける能力がある。今は複数匹がひとつの巨大な鳥に集約されている。


ルーティ

 青い泉の公が代々使っている妖精。魔力をほとんど持たず、単純労働を任されている。小人のような背丈で、口が無い。


緑の丘の公爵

 肥満の無自覚変顔職人。お仲間と共に、黒い森と密約を結んでいた。


セウェル

 善の神とされる。白髪のお爺さん。王家の祈りに応え、予言や助言をすることがある。王家の没落に呼応する形で弱体化中。

 宿敵である悪神ティラとは兄妹。


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