ゴブ美ちゃんLV1
阿房饅頭
プロローグ
初めてこういうところに載せることになりました。宜しくお願いします。
文章の練習みたいな感じで載せているので色々と突っ込みください。
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朝、とある男子高校生が自宅のベットから起き、気だるいながらも制服のブレザーに着替える。
自転車を漕ぎなら、高校に続く長い長い坂を越える。
何だか遠いなあと思いながら学校のある頂上に辿り着くと、何故かそこはお城の中。
レッドカーペットの奥に威厳を称える玉座が鎮座している。
「なんつーか、テンプレじゃね?」
なんてことを呟く高校生。
ふと、右手の人差し指をスマホでフリックするように右に振ると、ステータスみたいなものが見える。
LV1 勇者 ヤマムラコタロウ。
何だか、選ばれた感じの職業が見えたが、何というか、夢じみていて現実ではない感じがする。
力だとか、命中だとか見えるけれどもこれが強いんだか弱いんだかよくわからない。
周りにはコタロウと同世代の高校生らしき制服を着た男女がいて、他にも何人か見覚えのある制服の同じ学校の生徒もいたが、いきなりの
リーダーシップをとる人間もいれば良かったが、できた人間はいないようで戸惑っているだけだ。
「まあ、顔を見知っている程度の人間の集まりなんてそんなものだ」
――格好つけた中2臭い事を考え、コタロウはため息をつく。
「キャラじゃねえよな」
コタロウのモットーは節電。高校から大学にいって、あとは適当な事務職に就職したいと思っている省エネ少年だからだ。
だからこそ、こんなところに呼ばれて、
「ようこそ。異世界の勇者たちよ」
玉座に座ったやたらえらそうな
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魔王が現れ、モンスターが跳梁跋扈し始めているこの世界を救ってほしい。
金髪のお姫様が現れ、お願いをしてくる。
異世界から帰るのは魔王を倒してから何とかするので、頑張ってほしいと。
本当に申し訳ないのですが、私たちにはすがるものが無いです。
一部の正義感があふれる高校生がいたが、コタロウは冷めた目でそれを見つめていた。
とりあえず、周りに合わせて興奮してみせたがどれだけ合わせることができただろうか。
まあ、日本語が通じたり、読み書きが異世界召喚の魔法でできるようになっているということはほっとしたが。
そして、何よりもコタロウのステータスを見る能力は他人さえも簡易的に見ることができるということがわかった。
戦いの訓練などを教えてもらうのがテンプレで兵士たちからしごきを数日受けた。
コタロウの成績は可もなく不可もなくだった。
ある程度鍛えられた後に王様の願いで、勇者達は冒険者になる為にギルド登録をした。
異世界に転移した高校生たちとパーティを組んで、と行きたかったが、コタロウの性根を見抜かれたのか、ぼっちになってしまったのでギルドにも一人で登録だ。
「とりあえず、掲示板見て薬草採集とか無いかな」
正直一人ならそれしかないなと思いながら、ギルドの掲示板を見つめる。
しかし、そこにあったのは盗賊討伐の依頼があったのと、
「ゴブリン大量発生! 勇者なら一人でもできます!」
だけだった。
強制イベントの予感。
しかも運命の予感とかそれっぽいヤツがするわけで。
「何でこんなのしかねえんだ! 面倒だ!」
コタロウはギルドの中心で叫んだ。
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