1時間の人形


春の日が溢れていた 30秒後の夏の夜に


やめてしまった信号が音を鳴らす


笑過ぎて 嗚咽が奏でる


動く絵画だけで自分が一緒という言葉の麻酔に打たれる


真っ暗になったよ 感覚は黒に溶ける 


夜に痺れて 苦しみでさえも驚く鼓動に


今から暇つぶしに目玉を濡らす


0時半過ぎた僕に言って 夢と現実のろれつを回して


仕草で植え付ける にがみと嫌味


僕はそのままに


置かれた人形


明日もくるみを割る

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