280707 自分が感動していないことを書いても、人は感動するはずもありません(創作題材編)

自分が感動していないことを書いても、人は感動するはずもありません(創作題材編)


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「文章ドットネット」より 「文章のテーマの探し方」についての記事より引用

(ttp://bunsyou.net/kouza2/19theme.html より)

 

 ここまで、テーマを探すためのポイントをいろいろ述べてきました。人は何を知りたいのかを意識することが大切。事実の羅列はおもしろくない。知識のひけらかしはダメ。一般論の展開もつまらない。これでは、「ますますテーマ探しを難しくしているではないか」と叱られそうですが、すでにこれまで述べてきた中に答えはあります。


 それは、自分自身の体験した最も印象的なシーンを軸にして、テーマを考えることです。どんな平凡な人生の中にも、小さな事件はたくさんあるはずです。ただし、あれもこれもと欲張ってはいけません。書くのは一つだけ。あなたにとって最も鮮烈な体験といえるものを、まずは書いてみてください。


 自分が感動していないことを書いても、人は感動するはずもありません。文章が上達してくれば、些細なことをテーマにしても、興味深く料理することもできるでしょう。しかし、初心のうちは素材自体のおいしさ(ユニークな体験)に頼るのも仕方ありません。

 

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 さて私も突き当たっている課題についての話ですが、書く題材探しについてです。

 

 自分にとって特別な物語を記したいのであれば、まずは自分の体験で最も印象的なものから、物語に還元していってみましょう。

 だから、念入りにやるのであれば、まずは自己年表(自分史)を作ってみてください。その中で各年代ごとに印象的だった出来事を列挙していって、改めて題材として取り上げられないかを考察してみてください。

 もしもこういう行動をしたり、あのとき別の出会いがあればどうなっていたか、などの追求でより劇的に演出することもできるでしょう。 


 自分の体験や関心分野で書くのならば、他人よりも強い意欲及び深い知識で書ける見込みが高いです。それは自身の強みでもあります。まずはその自分が持つ武器を生かせないかを探ってみてください。

 完全に他人の土俵や自分の知らないことを書いても、まず意欲が続かず頓挫しかねませんし、自分を生かした優れた作品にはなりづらいでしょう。自分らしい作品を書いてから、そちらにチャレンジした方が賢明です。 

 


 ……とはいえ、大抵の人は限られた数の体験しか創作に生かせないと思います。個人の体験も感性も有限ですしね。また、作品にできるほど、そのテーマを深められていないかもしれません。


 その場合は、その体験や関心事について、書かれた著作を読んでみてください。

 そうすれば、自分の中でモヤモヤしたものについて整理できたり、あるいはもっと自分はこのテーマのこういう側面に言及してみたい!と自身の観点を深められるかもしれません。


 よりハードルを下げて単純な話にすれば、興味ある作品をどんどん読んで、どんどん感動してください。

 そこで感銘を受けたものをメモしていって、自分ならこう表現して、もっとこんな感じに書いてみたい!とかを深めていってください。自分がワクワクしなければ、他人をワクワクさせられません。


 着想はその作品で、近いものを扱うとしても、あなたの着眼点・関心・描写を通せば、オリジナルのものになるはずです。感銘を受けた作品と、自分の関心事を混ぜてみて、新鮮味のある何かにならないか考察してみてください。


 もっとハードルを下げれば、率直にその作品を借りた二次創作をやってみるのもいいでしょう。オリジナルでなくても、勉強になる部分は多いはずです。 


 でも、あまりごちゃ混ぜにしても良くありません。作品のキャッチコピーやメインは絞ってください。○○な主人公が××をする。くらいに留めるようにしないと、収拾がつかなくなるし、何を書いているんだか読み取りづらくなります。


 また、1度それを書くと決めたら、寄り道は程々にして、ちゃんとそれを書き切りましょう。書ききらなければ未練が残り、いつまでも同じテーマの周りをグルグルしかねません。


 一般論はこんなところです。



 ハードルは下げれば下げるほど、書きやすくはなりますが、当然ハードルを高く設定したほうが力強い作品ができあがりやすいです。

 二次創作、思いつきを綴るよりも、自分の中で数十年闘ってきたテーマを書いた方が、凄味が出るのは当たり前の話ですね(腕に見合ったハードル設定をしないと、半端な出来になることもありますが)。


 しかし、ハードルを上げすぎて書けなくなってしまっても困りものなので、着想に至るまでハードル設定を調整しつづけることも大切だと思います。

 作品は書く気がある限り、いくつでも書けるのです。回り道や練習も良いではありませんか。(7/8追記)


 それを踏まえた上で、私は思いついたものについてひたすら書いてみるという乱取り稽古をしているわけですが、段々といくつか自分の筆が進むこと、関心のあることが見えてきている感じがします。

 このエッセイが一段落したらば、それを生かして創作に移りたいものです。以下は、自分用の整理メモです。



<自分史>

さすがに個人特定されかねない。ネット公開できないので割愛。


<印象的な出来事> ◎が恐らく私の自我形成への影響が大きい部分

◎横暴な父と、アダルトチルドレンな私

○スポーツが全く出来なくて、そこそこ鬱屈した

○その分お勉強は割と楽しんで、そこそこ伸びた

○ずいぶんと控えめな片思いを長らくしていた


○新興宗教サークルに片足を突っ込んだ

◎抜け出す反動で鬱になったが、独学で認知療法等を読み漁り、

 空しいことすら空しい妙な境地に至り、立ち直る

○そこそこオタク系な文芸サークルに所属していた


○遊戯王二次創作で充実したネット交流ができた

○妻と婚活サイトで出逢い、結婚した

○ドラクエ10はそこそこ楽しかったけど、飽きてきた


<関心事> ◎が強い関心事

○家庭問題全般

◎アダルトチルドレン関連(機能不全家族に育った人の人格形成)

◎その他人格形成に関すること一般

◎過去に傷ついた経験のある人物の再生

○メンタルヘルス問題

○ファンタジー

○ネットゲーム

○旅

○政務

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