第13回 【リクエスト】抱き合わせ販売の心境&ほっこりした話


 すみません、しばらく間が空いてしまいました。

 完全にゲームに現を抜かしておりました、申し訳御座いません!

 では今回は、近況報告でリクエストや質問を募集していた所、ありがたい事に質問を頂く事が出来ましたのでその内容でお話したいと思います!



 ではまずは、<抱き合わせ販売時の心境>です。

 リクエスト頂いた方のお知り合いの人は、機種変更したのに何故かタブレットも買わされてしまったそうで、それから大手キャリアスタッフが敵に見えてしまうとか(笑)

 そこでどのような心境で販売しているのか知りたいとの事でした。

 事前に言っておきますが、これはあくまで私の心境と私の周囲のスタッフのお話ですので、それが全てという訳ではないです。あくまで参考程度でお願いします!


 最初に私の心境ではありますが――


「タブレットはこんなに素晴らしいですから、持ってないと損ですよ!?」


 です(笑)

 私はスマホゲーム中心の実況者をやらせていただいているのですが、それで使用しているのはタブレットです。

 大きくて見易いし、操作もとってもしやすい!

 動画だって大きな画面だし、今やWordとExcel、Powerpointすら使えてしまえます。

 やりようによってはノートパソコンの代わりとして、十分に機能してしまう位便利になりました。そしてゲーマーとしても満足できる商品なのです。

 なので私は、押し売りや料金の安さで押さずに、「購入したらこんなに色々できるんですよ、すごくないですか?」という感じでお客様の反応を見て販売しています。

 だから実績が伸びないで、上から怒られているんですけど、知った事ではありません。結構上司は違反ギリギリの提案方法ばかり思いつくので、私はスルーします。怒られたらとりあえず頭を下げて就業時間を待つ、ただそれだけです(笑)

 他のスタッフに関しては、やっぱり実績を重視している人が多いです。

 でも大半が自分でもタブレットを所持しているので、実演販売に近い形で提案をしています。その為、うちのお店に限ってはそこまで押し売りはしていないですね。

 比較的にタブレットの良さを提案して、納得して頂けたら売るスタイルなので、タブレットによるクレームは非常に少ないです。

 まぁショップスタッフも給料の為に、トークを磨いて台数獲得を目指しているので、生暖かい目で見守ってあげて、いらなかったらやんわり断ってください。





 そして最後に、<ほっこりした話>です。

 正直少なすぎるので何とも言えないですねぇ。

 ほっこりするどころか絶望しかないお客様ばかりなので、よかった話も薄れてしまっています。

 ですが、私が未だにこの仕事を続けられる原動力になっているお話をしたいと思います。

 私がこの業界に入って三ヶ月しか経っていない頃、その時にはすでにタブレットを売れと上から圧力がかかっていました。

 そこで、とある機種変更をした初老の男性にタブレットを提案しました。

 その方はガラケーからスマホに切り替える予定だったのですが、スマホの画面が小さいと思っている位視力に自信がない人でして、「これなら大きい画面でインターネットを楽しめますよ?」と案内しました。

 しかしやっぱりコンパクトがいいという事で最初は断られたのですが、様々な利点を挙げてお客様に説明、渋々といった形で結局はガラケーを電話のみで使用し、タブレットをインターネット専用として使う事で契約していきました。

 そして三日後にその男性がご来店されました。

 帰り際渋々なご様子だったのでクレームになるのかな? と内心冷や汗を掻きまくっていましたが、私を見つけるなり握手をしてきました。


「いやぁ、貴方からタブレットを勧められた時、半信半疑で契約してしまいましたが、貴方の言う通りでしたよ!

 文字全てがとても大きくて見やすいし、インターネットもとても快適なんです!

 しかもメールも見やすくて打ちやすいし、本当に助かっています。ありがとうございます!」


 もうこれを聞いた瞬間、泣きそうになってしまいましたね。

 自分が良かれと思って提案したものをここまで感謝される、本当に心から嬉しい事でした。

 この業界、良かれと思って提案したものは冷たく拒否されるか悪意あるクレームになるかというのが多くて、心が砕かれる寸前状態でした。この感謝が心を一瞬で修復してくれて、暖かい気持ちを取り戻してくれました。

 そしてこの男性は、お勧めしてくれたものを胸を張って自慢出来る位使いこなしたいという事で、質問事項をノート二枚分に渡って書いてご来店されたのです。

 約一時間位かかりましたが、この人にはそれだけ親切に教えたかったのです。

 今ではめっきり感謝の声を頂く事が稀になってしまいましたが、だからこそ、その稀な感謝を頂きたくて接客を頑張っているのかもしれません。



 いかがだったでしょうか?

 心身を削っている分、こういう癒されるお話もあるからこそ、この過酷な仕事は続けられるのかもしれませんね?

 引き続き質問やリクエストを募集しておりますので、私の近況報告にコメントして頂けると幸いです!

 お待ちしております。

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