ACT18-① ミドルフェイズ 桃山クルミ&光影介 『正義のためなら仕方がないんだよ!』

GM:じゃあPC②か③。あ、ここからはミドルフェイズですからね。


一同:りょうかーい!


クルミ:ねえねえ、どっちからやった方がいいの?


GM:どちらでも大丈夫ですよ。


クルミ:どうするー? 私はどっちでもいいけど。でも、“暁”……影介さんから先にやったら?


影介:うん。じゃあ、僕からやるよ。


クルミ:どうぞー。


GM:では、影介。どこに何をしに行くの?


影介:うーん……。どうしようかなー?


銀造:まあ、今、興味あるところへ行けばいいんじゃないの?


影介:そうだね。そうすると今、話題になってる『KJK』かなー。


クルミ:ああ。『奇跡の女子高生』だっけ?


影介:そうそう。それ。


GM:じゃあ、『KJK』を調べるってことでいいのかな?


影介:うん。気になるからね、『KJK』。「そうだ、歌を聴きに行こう!」って。


GM:なるほどー。しかし、どうやって、というか、どういう形で行くのかだけど。


影介:うーん、普通にコンサートへ行く?


銀造:ただのファンじゃん、それ。


影介:確かに。あ、そう言えば、『特性能力』を使う時に『コスト』で「疲労1」とか「軽傷1」とかあるけど、これって能力を使う時に減らすんだよね。


GM:そうだね。


影介:これって、シナリオ中、直らないの?


GM:……(ルールブック確認中)……えーと、「疲労」はシーンが終わると回復する。「負傷」は何か回復手段を使うかしないと治らないね。つまり、『コスト』が「疲労」の能力はどんどん使っても大丈夫な感じだね。


影介:そっか。じゃあ、使える時には使っていこう。


クルミ:そうだね。


GM:……で、どうする?


影介:えーと、じゃあ、僕は、もともと『出自』が『報道関係』だったよね。


GM:そうだね。


影介:「記者をしているお兄さん」がいることにしてもいい? デジタルカメラも持っているし。


GM:いいですよ。


影介:じゃあ、報道カメラマンとして『KJK』に会いに行くっていうのは?


一同:おおー……!(感心)


GM:いいですよ。


影介:ところで、そういう時って、やっぱりそれなりの服装じゃないとダメだよね。


銀造:ああ、今、町の修理屋さんのような格好だっけ?


影介:そうそう。だから、服とか買わないといけないんだけど。ユニクロで。


クルミ:ユニクロなんだ(笑)。


GM:ユニクロ確定なのかよ!?


影介:うん。カメラマンみたいな服とか買えるの?


GM:まあ、〈交渉〉か〈威圧〉に成功すると手に入れることが出来ますけど。


影介:えー……! どっちもあんまり得意じゃないけど……。〈交渉〉と〈威圧〉でどう違うの?


GM:そりゃあ、やっぱり、〈交渉〉だと「普通に買って手に入れた」とかになるけど、〈威圧〉だと「脅して手に入れた」ってことになるよね。


銀造/影介:「オラ! 着てるモン、全部脱げや!」


GM:追い剥ぎかよ!?(笑)


ふうか:ないわー、それはないわー。


影介:そっかー。〈威圧〉の方が高いけど、脅すのはイヤだなー……。


銀造:あ、そういう感じのキャラなんだ。


影介:ハイ、荒事はしないヒトです。


GM:なるほどね。


影介:でも、必要があればします。


銀造:結局、するのかよ!?


影介:その時になれば……。だから〈交渉〉で!


クルミ:まあ、確かに〈交渉〉で失敗しても大したことなさそうだけど、〈威圧〉で失敗したら問題あるもんねー。


GM:そうですよねー。では服が買えるか、どうぞ。


影介:30%しかないんだよね。……(コロコロ)……あららー。失敗! です!


GM:じゃあ、服は買えません。


影介:ダメかー……。


銀造:そう言えば、さっき市瀬さんからもらった図書券はどうしたんだ?


影介:あ! そうだ! 普通に使えるの?


GM:いや、その場合は〈調達〉とかの判定とかいるから。〈交渉〉判定をもうやってるし、今回はムリですね。っていうか、それを使った結果、ということだね。


影介:そっかー……。コンサートには、普通の服でも行けるの?


GM:まあ、行けますけど。でも、そういう場合は、単なる一般人として……「K・J・K! K・J・K!」みたいな?


銀造:ただのファンじゃん。それ。


GM:それでライブの途中で、いきなりステージに上がって行くとか……。


クルミ:普通に捕まるわー。それ。


影介:何か方法はないのか? ……(キャラクターシートをガン見しつつ)……うーん……そうだ! 〈追跡〉して〈観察〉!


銀造:ストーキング!?(笑)


ふうか:それも捕まるわー……。


クルミ:私も出た方がいい? もしかして?


銀造:確かに、出ないと話が進まない状態ではある。


クルミ:シーンに登場するのは、どうすればいいの?


GM:登場判定に成功すれば出られますよ。


クルミ:じゃあ、出ようかなー。


ふうか:でも、出たら自分のシーンがなくなるんじゃない?


GM:はい、なくなりますね。


クルミ:そっかー。


GM:まあ、でも影介は、服を買えずに困っていますが……。


クルミ:うーん……じゃあ、やっぱり出るかー。相棒バディだしね。


GM:了解。では登場できるか【魅力】判定を。+20%で。


クルミ:+20%だと100%を超えるね。いくよー……(コロコロ)……成功!


影介:じゃあ、店の中で服を探してるよ。


GM:では、影介が服を買えずに「弱ったー」とか言ってます。


クルミ:ところでさぁ。外で会うときにコードネームで呼び合うのって変じゃないかなー。


影介:「“白血のエレクトロン”さん」


銀造:まあ、明らかにおかしいな。


影介:うん、まあでも「“暁”さん」とか「“白覚”さん」ならあるかなー。


銀造:「“ブルーストーム”さん」はないわー。


ふうか:確かにないわー。


クルミ:じゃあ……隣にスッと行って「どうですか? 調査。進んでますか?」


影介:「店員さんに頼んでみたんだけど、服が買えなかったんだよー」


クルミ:いや、「店員さんに頼んでみた」って段階で、すでに相当おかしいと思うんだけど……。


GM/店員:「お客様、これだけ揃えて8000円はちょっと……」


銀造/影介:「ふざけるなぁ! これでも僕はオーダーでぇ! ガーデンなんだぞぉ!」


ふうか:アタマ、おかしー(笑)。


影介:いや、それは言ってないし。言うなら、「カチグミだぞー!」


ふうか:ニンジャスレイヤーかよ!?


銀造:「ドーモ、“アカツキ”サン。“ハッカク”デス」


影介:「ドーモ、“ハッカク”サン。“アカツキ”デス」


銀造:もっとアタマおかしいわ! って言うか、何をもってカチグミなのか、さっぱりわからんわ。


ふうか:確かに。あ、「ドーモ、“ギンゾー”サン。“ブルーストーム”デス」


銀造:今さらかよ!? っていうか、ちゃんとコードネームで呼べよ!


ふうか:あ!


GM:で、どうします?


クルミ:うーん、さすがにこれだけの騒ぎを起こしておいて、もう1回この店で買うって言うのはやりづらいから……。


GM:ですよねー。


クルミ:じゃあ、近所のワークマンへ行って……買おうかな! カメラマンっぽい服。私の服も一緒に。私は助手っぽい感じで。


GM:了解。では〈交渉〉か〈威圧〉で。


クルミ:じゃあ、〈交渉〉で。市瀬さんからもらった8000円も出して。


GM:どうぞ。では+5%差し上げましょう。


クルミ:えー!? 何で5%しかもらえないのー!? 8000円あれば買えるよー!


GM:だって、二人分でしょ?


影介:僕も8000円出すよ!


GM:じゃあ、+10%。


クルミ&影介:えーーー!?


GM:はい、いいから、〈交渉〉振って下さい。


クルミ:でも53%しかないから+10%でも63%しかないよー。


影介:僕なんて、もともと30%しかないよー! つまり40%。


GM:二人とも〈交渉〉に向いてないねー。


影介:だって、得意な人たちがいたからー(ふうか&銀造を見つつ)。


クルミ:じゃあ、まあ私かー。でもなー……。


GM:何か、交渉に使える特性能力とかないんですか? 「任意の技能に+30%」とかの効果があるやつ。あるでしょ!?


クルミ&影介:おおーーー!(キャラクターシート再確認)


クルミ:《†エレクトロマグネティクス》……「任意の技能で判定。その技能の成功率に+30%。《電磁操作》の効果の範疇に限る」だって。


GM:だから、特性能力それを使ってレジを誤魔化すとか。


影介:あ! 《†ステルス》だと〈隠密〉状態になれる。〈隠密〉状態になって、万引きすれば……!


クルミ:どれも犯罪じゃん!


影介:正義のためなら仕方がないんだよ!


GM:ついに「正義のため」とか言い出しちゃったよ、このヒト。


ふうか:そうだよ、カッコ悪いよ!


銀造:特性能力を使って、やってることが、結局、詐欺とかだしな。


GM:では、どうしますか?


クルミ:じゃあ、〈交渉〉している隙にピコピコピコって《電磁操作》を……。ちょこっと安く誤魔化して……。


銀造:結局、誤魔化すんかい!


影介:まあ、ホラ。正義のためだから。


GM:都合いいなー、正義。


クルミ:誤魔化すのは、ちょっとだけだからー。


影介:そうそう。8000円に収まるように。


GM:では、コストの〈疲労〉1を支払って下さい。そうすると何%になるんですか?


クルミ:93%。


GM:おおーーー。


クルミ:いくよー! ……(コロコロ)……あ! 93!?


GM:めちゃめちゃ、ギリギリじゃないですか!?


クルミ:あー、危なかったーーー……(笑)。


銀造:いっそ、失敗した方が面白かったのでは……。


クルミ:そんなことない~。


GM:ハァーーー! バリバリバリ! それでは、店員さんが、「えーと……ジャケットとアンダーシャツとパンツとー……で、併せて380円です!」


影介:やすっっっ!


クルミ:それはさすがに騙されないよねー(笑)。もうちょっと高いよー。いくら何でも。


GM:でもホラ、店員さんも気づいてませんし。


クルミ:何で気がつかないんだよー!


銀造:気づかれたら買えなかったわけだが。あ! だからギリギリで成功したっていうか、失敗スレスレだったのかー(納得)。


GM:いずれにしてもカメラマンの服装が買えましたよ。


クルミ:じゃあ、せっかくだから、ここで着替えていこうっと。


影介:僕も着替えていこうっと。


GM:では、二人が着替えると、店員さんが「ありがとうございましたーーー!」と。


銀造:いいのか、それ。


ふうか:何か、セコイねー。


GM:いや、そこは「俺たち、ガーデンで良かった!」じゃないの!?


ふうか:えーーー!?





 ここで明らかになった、「ガーデン」という組織の本質。

 「正義のため」であれば、犯罪(窃盗や詐欺行為)も厭わない、まさしく覚悟完了な強者どもが集まった秘密組織だったのだ!


 ただ、大義を掲げている割には、何となくセコイ感じが否めないのは気のせいか……。

 正直、「俺たち、ガーデンで良かった!」とか全然思えないし。


 というか、〈交渉〉って大切ですね。

 良かったーーー! 100%にしておいて。

 お陰様で正々堂々と値切りたい放題だ! ヤッタネ!



 ……あ! 一応、言っておきますけど、犯罪はダメですよ! こんなアホなことはさすがにやらないと思うけど! ピコピコピコチーン! 「全部まとめて380円です!」 ないわー。さすがにないわー。

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