Beyond that of Humans TRPGリプレイ・オリジン

ひいちゃ

第1話(前編)

*プリプレイ 少年少女たち*


6月下旬の某日、場所はチャットサーバー『どどんとふ』のある部屋。

ここに、GMと四人のプレイヤーが集まった。

GMと四人のプレイヤーが集まれば、何があるかは決まっている。

そう、幕が開くのだ。


GM:それでは、いよいよ始めましょうか。まずは、真美さんからPCの自己紹介をどうぞ。名前、部活、技能あたりを

Aさん→真美:えーっと、真美(まみ)と読みます!部活は異能部です!技能……理力2レベルです!

GM:では、続いて、花蓮さんお願いします

Mさん→花蓮:ええ、初めまして。皆さんご存知、桑城花蓮です。

花蓮:私の家はとても貧しく、勉学を志しておりました。その時に人には言えないことを知ってしまいました。これは私にはどうしようも出来ないこと。なので私は頼りになる人を探して頑張っていますわ。……と、こんな感じで良いかしら?

GM:はい、いいですよー。あ、部活と技能は?

花蓮:部活は異能部よ。技能は武道と理力・水よ。アクションは理装術を取っているわ。

GM:はい。では、次は斎藤くんどうぞ

Nさん→斎藤:キャラ目線で書いてみた 少し長いがご愛嬌

GM:はいはい^^

斎藤:よう!俺は斎藤壱科(さいとういちか、平々凡々な学生さ。いまは弓道部にお世話になってる、あと色んな所へ探検しに行くのも好きだな。ということで所持技能は 弓道と探検をLv1ずつさ。

斎藤:俺は小さい頃に、親が殺されるのを間近でみてるんだ、そしてその時、俺は殺されず大切な物だけを奴らに奪われた……なんで殺されなかったかいまでも疑問だけど。

斎藤:とにかくそれ(大切な物)を取り返すためにちょっと盗賊紛いの事をやってるんだけど…まぁそれは別の話だな、そいじゃま よろしく!

GM:はい、ではラスト。志保乃さん、どうぞ!

Yさん→志保乃:高遠志保乃(しほの)です……。部活……保健委員会。

志保乃:真美さんの後ろに控えてます。エージェントなので。3歩下がって影は踏まない?いやいや、そうでもありませんけど?むしろ積極的に……何でもないです。

志保乃:以上です

GM:はい、では始めていきましょう!


*オープニング1 斎藤編~忘れられない悪夢~*


彼の過去、そして夢は赤で彩られていた。その赤は、彼から全てを奪った色……。


GM:まずは斎藤くんのオープニングからです。

GM:斎藤くんはある夜、夢を見ていました。忌まわしいあの日の夢……その夢の中にいるのは、幼いころの斉藤くん、そして両親、そして……右目がガラスの義眼の男。

Mさん:(ハリーポッターのアラスター・ムーディ先生だな)

GM:男は嫌な笑みを浮かべて、まずは斎藤君の父親に発砲。その額に風穴をあけました。

GM:そして、一歩歩み出る男。斎藤くんの母親は幼い君を背中でかばって、何かを念じました。そして……電撃が母親を直撃して、その命を奪うのと、キミの体を何かが包むのとは、ほぼ同時でした。

斎藤:素直にうなされておきます

斎藤:うぅぅぁああああああっ……!


ガラスの義眼を持つ男は、最後の獲物を求めて目を走らせた。だが、彼の目には、それは映らなかった。

やがて、男はあきらめてその場を去っていく。男性と女性を殺したことで、彼の目的は達成していたからだ。

かくして少年……斎藤壱科は生き残った。彼が助かった理由……母親が殺される直前、不可視の異能で彼の姿を隠し、彼を守ったと知ったのは、彼が成長し、異能の力について知ってからのことだ。


GM:そしてそこで目が覚めました。

斎藤:……ハッ!夢……か……。

GM:よく見るこの夢。でも、今日の夢はいつもとは少し違いました。いつもは、母親が命を奪われる直前で目が覚めるからです。そのいつもとの違いに、斎藤くんは、今日、決定的な何かが起こるのを薄々と感じたのでした……。

斎藤:(けどいつもと夢の内容が同じじゃ…ない、…今日は何かおこるかもしれないな)


*オープニング2 志保乃編~新たなる任務~*


ある組織がある。たいていの地下組織は犯罪を起こしたり、世界征服をもくろんだりと、悪に染まった組織だが、彼女の組織とはその逆に、正義を守るための組織である。その名は……。


GM:では、引き続いて、志保乃さんのOPに行きます。志保乃さん、準備はいいですかー?

志保乃:大丈夫ですー

GM:はいー。志保乃さんは、地下通路を歩いています。志保乃さんは、普段はただの高校生ですが、実は正義を守る地下組織・『H・K・S・B』桐園市支部に所属する学生エージェントなのです。

GM:今回の志保乃さんの目的は、異能を使って悪徳高利貸しをしている男の逮捕。そして今、志保乃さんは、地下駐車場でその男を補足したのでした。男はうろたえながら、後ずさりしてます。どうしますか?

志保乃:無駄な抵抗……。今すぐに投降するなら怪我、しない。

志保乃:って忠告します。抵抗するなら容赦ない感じで捕まえたいです(できるなら)

GM:それで投降するなら、誰も苦労はしません。男は追い詰められたあまり、志保乃さんにかかっていき……そしてあっさりやられて捕まったのでした。

志保乃:とりあえずホウレンソウしときます。捕まえたこと報告します。

GM:『うむ、ご苦労だった。それですまないが、今、緊急のミッションが発生した。頼めるだろうか?』

志保乃:「……イエッサー」


その新しいミッションは……


『日森市の御厨学園に生徒として潜入。その生徒である真美という少女を護衛せよ』


*オープニング3 覚醒*


二人の少女は、幼いころからずっと一緒で、お互いを支え合っていた。

その関係は、これからもずっとそのままだと思っていた。だが……。


GM:さぁ、お待たせしました。いよいよ、真美さんと花蓮さんのオープニングですよ!ちょっとしたチュートリアルもありますので

花蓮:(真美を守るというとなんか違う言い回し)

花蓮:出番ね!!

真美:うひぃ……お手柔らかに……。

花蓮:とりあえず生徒会長さんを探しに行こうかしら。

GM:まだまだw

斎藤:(行動早すぎて草生えた)

GM:花蓮さんと真美さんは、御厨学園に通うクラスメートであると同時に、幼馴染です。花蓮さんは、異能が使えず、ドジなこともあっていじめられていた真美を、今までずっと助けてあげてきました。その関係にちょっとした変化が訪れるとは、誰が想像できたでしょうか。

斎藤:(俺が想像できた(やかましい)

GM:その日も、やはり真美は、隣のクラスメイトにいじめられています。花蓮さんはどうします?

花蓮:とりあえずそいつらをしばき倒しに行くわ。バトンも持ってね。

花蓮:あんた達、一体何をしているのかしら?と多少凄みを持たせるわ。

GM:はい。そして、花蓮さんが、真美のところに行ったそのとき!真美さんは体の奥から、何かを湧き上がるのを感じました。

GM:そして花蓮さんは、彼女から、良く知っている力が発せられるのを感じます。

花蓮:……!?真美、あんたの出してるそれは……!!

真美:花蓮……!これはなに……!?

GM:そして、真美さんが意識しないまま、彼女から……えーと、真美さんの力の属性は何にしますか? 火か土か風か水か、あと雷。

真美:雷でお願いします!

花蓮:それは……どう見ても理力ね。しかも近寄るとバチバチとした火花……。アンタ、雷の力に目覚めたみたい。

GM:真美さんから、雷の矢が放たれます! ではここで、異能を使うチュートリアルを。MPを5点へらし、2d6を振って、目を(学力のボーナス+理力のレベル)に加えてください

花蓮:ゲームだったら水の理力を持つ私に有利な相性ね……。先に私が攻撃したら水浸しで大ダメージになるんじゃあないかしら。

斎藤:水と電気って相性いいですからねー

真美:(ダイス目は9)13です。

花蓮:……あ、能力が暴走してる……!

GM:はい。ではかかりました。そしたら続いて、また2d6を振り、効果表のフォースボルトの行の、目のところを見てください

真美:(ダイス目は3)

GM:効果表のフォースボルトのところの3のところは何になってますか?

真美:1です!

GM:それに、また(学力ボーナス+理力レベル)を足します。

真美:5です~

花蓮:と、思ったらまだうまく扱えないのね。静電気くらい?

斎藤:5でも普通に強いと思う(ボソッ

花蓮:確かに


それは少女にとっては、信じられない光景だった。その力のことを知り、またその使い手でもあるもう一人の少女にとっても。

真美が思わず差し出したその手。そこから電光が放たれると、男子生徒の胸に直撃したのだ。

少女が手にした力。だが。

その光は、新たなる敵を呼び寄せるサイン、その音は、新たな戦いを知らせるアラームとなったのだった。


GM:はい。異能は使うときは、このようにしていくわけですね。電気の矢を食らった生徒はあわてて逃げていくのでした。

真美:ほうほう。了解です!

斎藤:食らって支障なしで逃げていくあたり普通の学生ではない

GM:相手も異能使いですからw

花蓮:真美……。と言いながら心配そうに彼女に近づくわ。

真美:花蓮!!!なんか……大変な事になっちゃった……。

花蓮:大丈夫よ。誰だって最初はそんなもの。私も最初はお父さんに水ぶっかけちゃったわ。まあお父さんは「俺はしばらく風呂入ってなかったからありがたい!」て笑ってたけどね。あはは……。

真美:あらら……優しいお父さんだね、ふふ。

花蓮:後で異能研究会に行きましょう?……きっと、使い方を上手く教えてくれる人がいるわよ。

GM:ではここで、行動判定の練習を。二人とも、学力一般ロールをお願いします。2d6を振り、目を学力ボーナス+生徒レベルに足してください。それが目標値である12以上なら成功となります。

花蓮:(ダイス目1ゾロ)ゴフッ

GM:このように、1ゾロはファンブル(自動失敗)となりますw

花蓮:衝に合わない事したばっかりにーーー!!助けて生徒会長ーーーー!!

真美:(ダイス目1ゾロ)ぬぉ!?ファンブル!!

斎藤:なして二人してふぁんぶってやがるんですか(笑)

GM:なお、活躍点を1点使うと、ダイスの振りたしや、判定のやり直しができます

花蓮:もういいや、このカオスさを楽しもう 活躍点はもったいないから・・・。

GM:では、二人とも気づきませんでしたw

花蓮:(何を見逃したんだろう)

斎藤:ウイくんでも見逃したんでしょう


そして、二人の少女は気づかなかった。

魔の手の瞳が、二人を観察し続けていたことを。


*シーン1 襲撃*


GM:さて、では実はここからが本編ですw シーンは、その日の放課後に移ります。真美と花蓮さんが玄関を出ると、黒いスーツを着た四人の男子生徒に囲まれます。四人からは襲う気まんまんの気配が感じられますね。

GM:あ、斎藤くんと、志保乃さんは、好きなタイミングで登場してください

斎藤:え。ここでいきなり振られるパターン

花蓮:な、なによアンタたち。この子に何の用!? そう言いながら真美の前に立つわ。

真美:なっなんですか……!!

志保乃:じゃあ男たちに後ろから奇襲します

生徒A(GM):「俺たちの親分の命令でな。素直についてくれば痛い目には……なっ!?」(志保乃の攻撃を受けて一人がよろめく

花蓮:新手……!?

斎藤:校舎の2階のベランダあたりから射撃します。

生徒D(GM):「くっ!な、なんだ!?うおっ!?」


それは一瞬の出来事だった。四人の男子生徒の一人が、何者かの攻撃を受けてよろめき、次の瞬間には、モデルガンのBB弾を急所に受けたのだ。攻撃者たちの連携は偶然だっただろうが、それは二人の攻撃がとても的確だったことの証拠でもあった。


志保乃:いけそうなら黒服続けて奇襲?します

GM:残念、気づかれました。黒服の後ろにいたのは、一人の少女。

斎藤:え?お兄さんたちそんな大勢で攻めるのが好きなド変態なの?

斎藤:っていって射撃しながら飛び降ります。

GM:了解。その後に、一人の少年も、二人の元に駆け付けるのでした。

花蓮:……仕方ない。とりあえず牽制してやろうかしら……。

生徒A(GM):「おうおう、なんだお前ら!? 素直にその娘を渡さないと痛い目見るぜぇ!」

斎藤:昔のヤクザかなんかですかあんたらは……。

花蓮:とりあえずそこの奴ら皆吹っ飛ばそうかしら

志保乃:黙って潰しにいきます。

真美:ど……どうしよう……。


*シーン2 初めての戦闘*


GM:では、戦闘になりますー。まず、前衛後衛を決めてください

花蓮:アンタは校舎に……いや、変にはぐれると仲間がいたら厄介だし……。後ろから援護して!私は前衛行くわよ!

真美:わかった!

斎藤:遠距離って後衛にいても攻撃できましたっけ?

花蓮:イケる

斎藤:じゃあ後衛で。

斎藤:と言っても逆撃ちもってるから前衛でも良いけどいまアクション使うのはもったいない気がする。まぁ後衛で。

GM:志保乃さんはどっちにしますか?

志保乃:前衛いきます。

花蓮:バトンを取り出してこれ見よがしに振り回すわ。どっからでもこの先には行かせないわよ!!

GM:はーい。では、リーダーは……花蓮さんかな。イニシアチブするんで、(2d6+運動ボーナス+武道レベル)でふってください。

花蓮:(ダイス目3)

花蓮:振りなおす!

GM:どうぞー

花蓮:(ダイス目9。達成値12)よし、多分先攻とれたわね。

GM:はい、そちらの先攻ですー。

GM:えーと、まずは運動の元値を申告してくださいなー

花蓮:運動値14

花蓮:ここで活躍して、生徒会長さんに褒めてもらう!!

真美:17ですよ~

斎藤:15。

志保乃:17です。

花蓮:私が一番遅かった。

GM:では、志保乃さんか真美さんが最初に行動するわけですが、どちらが先に行動しますか?


ここで、斎藤役のNさんがセッションを離脱したため、斎藤はNPC化。(苦笑)


真美:志保乃さん先にお願いします

GM:では、志保乃さんはどうしますか?敵は前衛に一人、後衛に二人です。

志保乃:とりあえず真美の正面にいる敵潰しにいきます。突撃します

GM:では、命中判定お願いしますー。

志保乃:(ダイス目5、達成値7)

GM:残念、かわされました。

GM:次は真美さん、どうぞー。

真美:なら私も目の前に敵に突撃します。

GM:真美は後衛なので、近接攻撃はできませんよw

花蓮:真美、目の前の馬鹿に昼の矢は打てる?(出たら私が前にいる意味ないじゃないの!)

真美:(あぁぁぁぁごめんなさいいいい)

真美:じゃあ、フォースボルトで前衛攻撃で!

GM:はいー。ではさっきと同じように発動判定お願いしますー

花蓮:とりあえず身をかがめて攻撃に備えて……。

真美:(ダイス目8、達成値12)

花蓮:さっきより盛大に発動したわね。

真美:(ダイス目5)6点です!

GM:いただいておきます。では、斎藤くんの攻撃。

花蓮:かったるそうに後衛でも打つのかしら。

GM:(ダイス目3、達成値6)

花蓮:しかも外した……。

GM:では、お待たせしました。花蓮さんー

花蓮:ああ、もう。バカばっかり!!真必殺、理装術!!生徒会長への愛は、沈まない!!

GM:では、まずは命中判定をー

花蓮:(ダイス目7、達成値10)

GM:当たりですー

花蓮:やっぱり生徒会長は見ていて下さる!!でえええええ!!

花蓮:(ダイス目11)クリティカル!!ダメージは20である。


花蓮はバトンを構え、そして念じる。自分の力を引き出すことを、そして生徒会長への愛を。

それとともに、バトンがまばゆい光を放ち始めた。

彼女はそのバトンを力のまま、前方の黒服の男子生徒に叩き付けた。

彼女の武器は、理力の力を宿し、バトンとは思えぬ威力を発揮して、黒服を吹き飛ばした!


GM:前衛、秒殺!では、後衛の生徒二人が前衛にスライドしたところで、こちらのターン。

花蓮:これが、私の力、そして、生徒会長への消えることなき愛!!

GM:銃持ちと異能使いの二人なんですが、銃持ちは、撃つと回避できないのでパス。

GM:異能使いはー……斎藤くんにフォースボルト。

GM:斎藤くんの抵抗は……。(ダイス目10、達成値14)

GM:抵抗に成功。

GM:(ダイス目8)2点くらいましたとさ。

GM:では、そちらの番ですー。志保乃さん、行動どうぞー。

志保乃:護衛ってなんだっけ……?

志保乃:って言いながら再度突撃で。銃持ちのほうで!

GM:はーい。命中判定どうぞー

志保乃:(ダイス目8、達成値10)

GM:あたりですー。ダメージください。

志保乃:(ダイス目8)合わせて6です。

GM:はーい。4点、いただいておきますー。さて、次は真美さんですー。

真美:はーい!

花蓮:真美、もう一発いける?銃持ってる奴に攻撃よ!!

GM:MPが5点未満だと、フォースボルトは使えませんので気を付けてくださいね

真美:大丈夫!!できるよ!

GM:では、MPを5点減らして、発動の判定をお願いしますー

真美:(ダイス目10、達成値14)

GM:かかりましたー。ダメージどうぞー

花蓮:射線は良いわね。……とても3度目には思えないわ。


彼女は、親友、そして幼馴染の発動した異能に感嘆の声をもらした。彼女の精神集中、そして異能の発動は、彼女が言うように、三度目とは思えないほど、そう。異能という力と長い間ともにある彼女と並ぶほど見事なものだったからだ。

だが、その技術に裏があることを、このときの花蓮は、そしておそらく本人も知る由もなかった。


真美:(ダイス目6)7です!

GM:はーい。いただきましたー。では続いて、斎藤くんの攻撃。同じく、銃持ちに攻撃!

GM:(ダイス目8、達成値11)お、今度は当たった。ダメージは……

GM:(ダイス目8)6点ダメージ。

花蓮:仕留めたわね、コレは

GM:いえ、まだ1点残ってますw では、花蓮さん、どうぞ!

花蓮:銃は死にそうだから、異能持ちに理装術!!

GM:はーい。まずは命中判定をー

花蓮:生徒会長さんイズフォーエバー!!ディスイズマイディスティニーメン!!(ダイス目6、達成値9)

GM:あたりましたー

花蓮:バーニング・ラァアアアアアアアブ!!

花蓮:(ダイス目6)7ダメージ!!

GM:約半分削られましたw

花蓮:あー……やっぱり異能持ちに異能で攻撃は聞かないわね……。

GM:では、こちらの攻撃です。銃持ちはやっぱり待機。そして、異能使いは……真美さんにフォースボルト!

花蓮:!!真美に!!避けて!!

GM:(2d6+精神抵抗力)で抵抗してみてください

真美:(ダイス目4、達成値9)

GM:残念。効いちゃいました。

真美:うぎゃっ。

GM:(ダイス目9)5点ダメージです。HPから引いておいてください。

真美:了解です。


「避けて!」


花蓮はとっさに、そして必死に親友に叫ぶ。だが、その叫びは届かなかった。

男子生徒の指から放たれた炎の矢は、見事に真美の胸に着弾し、彼女に軽くはない火傷を負わせた。

火傷の痛みにうめきながら膝をつく真美。

その親友の姿に、花蓮は敵への怒りを燃えたぎらせた。


花蓮:……よくも、真美に怪我をさせたわね。生きて帰れると思わない事ね……。

GM:では、またそちらのターンです。志保乃さん、どうぞ!

志保乃:異能さんへの攻撃で。

GM:はいー

志保乃:(ダイス目6、達成値8)

GM:残念。かわされました

花蓮:あの野郎だけは私が止め刺さないと……って!!

GM:次は真美さん。

花蓮:死に体の銃使いでも撃っておきなさい。

真美:フォース・ボルトを銃使いに!

GM:はい。まずは発動判定、どうぞ!

真美:(ダイス目7、達成値11)

GM:かかりましたー。ダメージどうぞー。1ゾロ振らない限り倒せますw

真美:(ダイス目9)

GM:はい、やられました。

真美:やったーーー!!!

GM:それを見た異能使いはたまらず逃げようとして……電撃を浴びて倒れました。それを見て、斎藤くんは「……!」と絶句します。


*シーン3 ガラスの義眼の男*


ガラスの義眼の男……彼は、少年にとって両親の命を奪った憎き仇であり、その場にいる少年少女たちにとっては……彼らに絶望をもたらす恐ろしい敵であった。


花蓮:誰がやったのかしら?真美……じゃあないわね。

真美:ん?異能使いさんはやってないよ??

GM:はい。真美じゃありません。そして聞こえてくる、「やれやれ、下っ端どもではやはりだめか」という渋い声。

花蓮:下っ端!?アンタ一体、何者よ!!

斎藤(GM):「その声は……!」

GM:そして現れたのは、一人の男。渋い以外は普通の男ですが、ただ一つ。その目はガラスの義眼であるらしく、透き通った光を放っています。

花蓮:うわ、気持ちわるっ……。キングクルールみたい。

GM:彼を見た斎藤は、怒りの表情で言葉を紡ぎます。

斎藤(GM):「お前は……! 俺の……!」

花蓮:真美、今のうちに逃げましょう。なんかアイツ、ヤバそうよ。

真美:でもあの人が……!

花蓮:アイツの目的はおそらくアンタ。逃げればって……。

GM:逃がしませんw 男は斎藤の言葉を聞き流し、電撃で気を失わせる異能を発動します。というわけで、(2d+精神抵抗力)で抵抗してください。16以上で抵抗できます

真美:(ダイス目10、達成値15)

GM:ちなみに、志保乃と斎藤はNPCなので、あっさりと抵抗失敗。


このとき、志保乃さん役のYさんも抜けちゃって、NPC化していたのであったw


真美:うぁぁぁああああ!!!!オワタ★

GM:まず、真美さんは気絶

花蓮:(ダイス目5、達成値9)うっ……あっ……。ま、み……。

GM:そして四人とも気絶して、意識がブラックアウトするのでした…… というわけで、後編に続きますー

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