第88話 変わらないもの

 キミの作品を読んだからボクの作品も読んで欲しい

 ――そんなこと言いたいんじゃないの

 

 一言でいい 他愛もないやり取りでいい

 昔みたいにコミュニケーションを取りたいだけ


 応援の一つでいい ノートへの一言でいい

 あのときみたいに キミとキャッチボールがしたいだけ


 キミの作品がすごく好きだった

 キミのガンバリを心から応援したかった


 作品に人気が出たとき すごくうれしかった

 書籍化の話が出たとき 自分のことみたいに喜んだ


 今もキミを応援してる 今もキミの作品が好き

 

 でも 自己満足は ちょっぴり寂しい

 一方通行の付き合いは どこか悲しい


 有名作家が読者一人一人に構うなんてあり得ない

 わかってる 期待する方がどうかしてる


 でも キミとはただの作家と読者じゃないと思ってる

 いっしょに楽しくがんばってきた仲間だと思ってる


 でも 仕方がないかも

 

 人の心や気持ちは変わっていくものだから

 永遠に変わらないものなんてないのだから 


 キミのこと忘れるようにする

 思い出をリセットできるようにがんばる


 でも 忘れないで欲しい

 変わらないものだってあることを

 

 ボクはずっとずっと好きだよ キミの作品が


 

 RAY 

 

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