第26話 同じひとつの夜


姿が見えなくても 声が聞こえなくても

ボクたちがいるのは 同じひとつの夜


同じ宇宙そらのもと 同じ時間が流れる空間

ひとりに見えて 決してひとりなんかじゃない場所 


宇宙を見上げると 誰かの思いを感じることがある

喜びだったり 怒りだったり 悲しみだったり


そんなとき ボクは願いをかける

「たくさんの思いが伝わりますように」


喜びを共有できたら もっとうれしくなるから

怒りを聞いてもらえたら 気持ちが落ち着くから

悲しみを知ってもらえたら 寂しさが和らぐから


声が聞こえても空耳だなんて思わないで


それは 同じひとつの夜にいるボクの声

ボクたちが同じひとつの夜に息づいている証し



RAY

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