昇り落ちる繰り返しの箱


張り詰めた空気 頬を赤く染めた 吐く息は白く



舞積もった雪は 踏み固められ いつしか道となった



太陽が照らす熱が 大地を元の姿に戻していく



気づけば夜 月は 僕らを見守る




チクタク チクタク



時計の針は 止まることを許されない


ぽつりぽつり 



雨が降り出した



太陽は 昇っても見えなかった


曇りが 君を 遮った



ツギハギの雲の合間を縫うように



大地を照らしながら 傾き堕ちる



気づけば 月夜 宵闇の空


かざした夢に 流れる星


欠けた月に 埋めるのは何?



望まない太陽は それでもまた昇る

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