不条理な崩壊の3分

当たり前にいつも 会えていた人がいた


これが永遠だって 信じていたさ



当たり前にあった 日常の欠片がさ



一瞬にして 奪われたんだってさ




破壊は一瞬に感じた だがそれは三分もあった虚無の破壊時間



君は無事なのか 頭をよぎった



窓から見えた 鈍色の空は



涙流すように 雪を降らせた




泣きたいのは 僕自身のはずなのに


出るはずの 涙は 一滴も出ないんだ



空が代わりに泣いたのかな



嬉しく ないな





いつだって 世界は 残酷で



当たり前を作って 当たり前にそれを奪っていく



こんな不条理の中に存在する平和とうたわれる偽りの世界に




僕らは幸せを求めるんだ



だってそうだろ? 君と出会えた



それはどんなことにも代えられない奇跡



例え歴史がこの世を飲み込もうとも、



君という存在は消えはしない



消させなんて させないんだ

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