第33話 役に立たないと、価値がないと思いながら 生きているのはしんどい。
豊かさというとき
お金だけではかられると
すごい力が抜ける。
ほんとにそれが幸せなの?
私は自分の存在価値として時給一億をつけます!
みたいなことを言っちゃう人。
時給……。
え? 存在価値を時給とかではかってしまうの?
自己価値を認めよう、ということを言いたいんだろう。
ただあるだけでもいい、豊かさは無限にある。
確かにそうだ。
赤ちゃんを見て微笑むとき、それはただ存在してくれてるから。
満開の桜への感動は自然の無限の豊かさそのもの。
役に立たないと、価値がないと思いながら
生きているのはしんどいこと。
だって、それは取引しないとあなたに居場所をあたえませんよ
っていうゲームに参加しているのだ。
しかも降りることが許されない人生取引ゲーム。
そりゃあ気が抜けなくてヘトヘトにもなりますよ。
取引が毎日を生きることだなんて自然に逆らってる。
存在価値として500万つけます、一億つけます
ってのはなんか気持ち悪い。非常に気色悪い。
頭だけで考えている、思考の牢獄に繋がれてる罪人のやり口だ。
体や感情や感覚というものがすっぽりと抜け落ちている。
頭と情報だけの世界
無味乾燥で生きている気配がない。
そんな世界で生きていて幸せ?
自分の豊かさを認めようという時
なんで尺度がお金なんだろう。
自分に時給をつけるとか
いくら一億であろうと換金可能な時点でがっかりしてしまう。
「お金は神様教」から抜け出しきれなくて
とても貧しいよ
もちろんお金がなさすぎる状態は苦だ。ら
お金があることで解決することもある。
でも、豊かさというとき一番初めに金の話がくるのは違う。
お茶のみながら友達とする馬鹿話
はっと胸を掴まれるような朝日の色合い
花咲く木のしたにいるときの心良さ
物語に夢中になってる心躍る感じ
暑い日に飲む一杯の水の清々しさ。
豊かさってものは色んな形があって
そうしてるだけでも幸せが滲んできて
あーー生きててよかったな!
って思えるものだ。
1つの尺度で生きるのは、その人の幅の狭さそのものだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます