第12話 人の選択をもったいないとか言うな。
キャリアを中断して子育てに専念してる。
一流大卒だけど木こりやってる。
会社経営してたけど若くして畑に専念。
ハッとするような美貌なのに裏方が好き。
あー、もったいない! なんてもったいない!!
もっと社会の役にたったほうがいいわ!
その人の人生の選択に
赤の他人が「あなたはもったいない」連呼する。
すごい余計なお世話。
もちろん家族だってそんなこと、言う権利あるのかね?
「もったいない」
何気ない言葉だからこそ傷つく人もいる。
当然のように吐き出される文句だから、言い返すことに疲れてしまう人がいる。
私は役に立ってないの?
子育てが
木こりが
畑が
裏方が
価値がないって言いたいの?
もったいないを連呼する人は
そんなこと想像もしやしない。
あー、あの子はなんて宝の持ち腐れなのかしら?
と、心配とアドバイスをしたつもりになって
次の日にはあなたのことなんて忘れている。
傷ついたあなたが1週間悩もうとも
相手は今頃煎餅かじっている。
そう、余計なお世話する本人は
いいアドバイスしてるつもりなのだ。
全くの善意で、
下手したら本人の才能や能力を褒めてるつもり。
頭いいのに、とか
もっと出来たはず、とか
才能あったのに、とか
ほーーんと、どの口が言うの?という。
そんなの褒めてないし、相手の現状を否定する言葉なんか
嬉しくもなんともないよ。
いいじゃない、好きにやらせてくださいよ。
その人がこの選択をするに至った人生何十年かも
今の状況の豊かさも知らないくせに
求められもしない
余計なアドバイスはいらないもの。
それはあなたの価値観であって
この世の正義でも何でもない。
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