Last of Grandalsia

Roimy Zomsa

第1章: 運命への旅路 ~The Journey to one's destiny~

ローデシアの冒険者

冒険へ

助けて...... 

貴方だけが……

世界を……

頭に聞いたことない女性の声が響く


その後、私の脳内には黒いローブを着た人間が目の前で笑いながら闇の力らしき物で破壊行為をしている映像が頭によぎった


また女性の声が頭に響く

闇を打ち払うのです、その強き光の刃で……

私はそのまま光の刃という物でその男を切り裂く


そんな悪夢にうなされていると、男が心配そうに話しかけてきた


大丈夫か?かなりうなされていたようだが?

大丈夫と私は言う


ローデムルまでもうすぐだから、少しだけ話しでもしませんか?

あっちの乗客は無口で無愛想なので...ね...?

まあ、きみは...見たところ冒険者って感じかな、それも新人の

まあ、誰でも一回は世界を旅して、名声を得たり、世界に貢献したりと思ったりするだろう

だがな、無茶はするな、死んだら残るのは墓石だけだ

おっともうすぐ着くみたいだな、貴重な時間をありがとう、それとこれは話を聞いてくれたお礼だ、私は1000メルノをもらった

※メルノはエルトレシアで流通している通貨の一種です


馬車を降りた私は男に声を再びかけられた

もし君が有名な冒険者になったときは再び話をきかせてくれ、わしはなそう言った英雄談が好きでね

ん、私か? 行商人は町から町へと。商品を納品したら次の町へむかうよ、それではよい旅を。

ローデシア王国首都ローデムル

森の神ツェロフに愛されしその土地はローデシアとリナ大樹林を中心に栄えている巨大国家

その大きな城はローデシア王国の王家がいかに力を持っているかを暗示している

この国は王と王女を中心とした政治体系で、独自の宗教が栄えている

美しき都を求めて世界各国から人々が集まる、そんな都市である

そんなローデムルにまたひとり、冒険者が新たな話を始めようとしている


今はまだ己の運命すら知らぬ者が。

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