第16話
武器屋『ヤマモト
本作以上に訴えられそうな店の前を通ると、薄暗い店内に人影がうごめく。
それを気にも留めず通り過ぎようとしたとき、目の前を一条の
その光を目で追うと、遠景にある山脈の一つ、その頭頂部が大きく
「凸凸凸凸
遅れて、爆発音と揺れが街全体を襲う。
「竜破斬……?」
「主砲……発射……っ?」
「お、友達じゃん。売っている武器を見てく?」
栗毛色の頭部が明らかに後退した女性店員が、なれなれしく声を掛けてきた。エプロンには「E]]]
「その新房ビームくれですっ」
「売りモンじゃねーんだよな」
「
「きらら系と言葉遊びと残虐エロゲに因数分解すると、一つ一つはそーでもねーぞ」
「そんなものですかねぇ」
吸血鬼とか幽霊とか、無残なものもあったな。
「とりあえず、商品見るかい?」
突然、店員の後ろに戦車がライトアップされる。
ずいぶん、色合いがおかしい。照明に色のフィルターが付いているようだ。
「これ、よその制作だったような」
「輸入商社だからな。「ぷりずん」の縁で扱っている」
その主砲に、釘のような突起がいくつも付いていた。
「主砲についた突起は……?」
「ああ、そりゃ砲弾を飛ばすと危険だから、主砲を振り回し」
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴーっ」
「そうそう、それだ。戦車で釘バット」
描写は書かない。「残虐」な小説ではないので。
「当時、土曜の6時からオンエアで、今やってる戦地や沖縄の報道ルポよりも残虐映像を垂れ流していた別の水島より抵抗感少ないよな」
「OVAでは頭が潰れてたけど」
「放送しなきゃ、問題ないんだよ」
そういいながら、書類を用意する店員。
「買うかい?」
はい
>いいえ
「最近では戦車の購入費、維持費、燃料費の高騰で、学校存続のためのPRが戦車道からスクール・アイドルにシフトしてきて在庫がだぶついているから、安くするけど」
はい
>いいえ
「
はい
>いいえ
「走らせるだけでモンスターを潰して経験値GETだぜ」
はい
>いいえ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます