君の話サイキョー

第1話

　君の話には、最強が蔓延ること、蔓延ること。

　漫画やゲームにアニメか、はたまた元々持っていた中ニ的要素もしくは、小学生の男の子の心に、ガソリンでもぶちまけているのだろうかと思うぐらいに、最強が蔓延ること蔓延ること。

　いや、別に最強を名乗るならば云々を言うわけでもないし、僕の意見なんて水溜りの泥が、少々かかった程度の事であるから、その程度の事で怒る人間と言うものは、器が小さく見えることだと予め予防線をはらせてもらおう。

　なにせこうも君の話みたいにさ、街中世間様に最強が蔓延ることに、疑問を持たずにはいられないんだよ。

　いや、何も馬鹿にしているとか単純な意味ではなくて、あぁでももしかしたらある意味では極めて、単純なのかもしれないね。

　僕の意見と言うものは、最強のお笑い芸人とか、最強の歌手とか、最強の料理人とかは、なんか違うと思わないかと言う事なんだよ。

　そりゃあテレビ番組とかでは、点数で勝負するからかもしれないけど、最高を目指すならばまだしも、最強を目指すものではないだろう。

　もちろん、僕だって商業的な意味だけでなく、空気感的な意味で、なんか凄い泊付的な意味でのものだって言うのは分かってはいる。

　だけど、最強が蔓延ることで、そのインパクトが薄れているし、なんだったたら最強ってこの程度の事で言われるんだと、マイナスなイメージが飛び火してしまうかもしれないと言うものが僕の意見だ。

　最強じゃなくても楽しめればいいじゃない。

　最高のものを目指せばいいじゃない。

　まぁそうは言っても、僕の意見なんて、水溜りの泥みたいなものだからさ、気にしないでいいよ。

　君にとって、最強の彼女と最強のお店で、最強の夜景で、最強のデートを楽しみたいと思うならば、それで言いと思うよ。