アイドルの中の人
平河ゆうき
ひなこの部屋☆
ひなこの部屋☆ 第1回目のお客様 声優・
大人気アイドルデュオ・ハニハニの
―それでは、まずはひなこさんに羽後さんへの思いを語っていただきましょうか。
西村「はい! 何と言っても『魔法の歌姫 リズメロディ』ですよ! 子供のころからずっと、今でも大好きで……」
羽後「ありがとうございます! 私も思い入れのある作品だから、嬉しいなあ。もう随分前の作品ですよね」
―7年前の作品になりますね。
羽後「もうそんなになるかあ。ひなこちゃんは、その頃小学生?」
西村「10歳でしたから、4年生ですね」
羽後「あれ、対象年齢よりはちょっと上じゃない(笑)? だいたい幼稚園児から小学校低学年くらいの子たちをメインターゲットにしていたような……」
西村「そうなんです(笑)。でも、夢中になっちゃいました。小さい子たちに混じるのが恥ずかしいから、ママにおもちゃを買いに行ってもらったり……。とにかくね、お話が素晴らしかったんですよ! 丁度りっちゃんと同い年だったので、自分と重ね合わせていたところもあると思います」
―声が出せないという障害を抱えたヒロインの音山律(おとやまりつ)を、羽後さんが演じられていました。律が魔法の力で天使の歌声と16歳の姿に変身する力を得て、人気アイドルになるというストーリーで、シナリオの評価はかなり高い作品ですね。
羽後「そうでしょうそうでしょう。私もアフレコ中に何度か感動して泣いちゃったことがありますよ」
西村「そんなことが(笑)! でも、いいお話ばかりでしたからわかりますよ。最終回のラストライブなんて、号泣しましたもん、私。DVDボックスも、クリスマスプレゼントにお願いして買ってもらいました! 大事に取ってます!」
羽後「本当に? すごい、ありがたいなあ……。今や国民的アイドルのひなこちゃんにそこまで好かれているなんて、光栄です」
―これまで他の媒体でも何度か語られているのですが、ひなこさんがアイドルを目指したのは、リズメロディの影響が大きいんですよね。
西村「そうです! リズメロディを見ていた時は、自分がアイドルになるなんて思ってもいなかったんですけど、中学生の頃、今の事務所が大々的にオーディションを開催すると知った時に、リズメロディへの思いが復活しまして」
羽後「なるほどー」
西村「でも、アイドルと同じくらい声優への憧れもあるんです。そのきっかけもやっぱりリズメロディで。初めて声優さんというお仕事を意識するきっかけになりましたねえ。りっちゃんを演じて、歌も歌ってらっしゃるのは、どんな方なんだろうって。それで、アニメを見るたびに羽後さんのお名前を探すようになって、羽後さんの出られているアニメやゲームをチェックして、ラジオも聴くようになって……」
羽後「ひえええええ」
―完全に単なるファンじゃないですか(笑)!
西村「単なるファンですよ! だから今回のゲストに来ていただくよう、お願いしたんですって! 今はお仕事で忙しくなってきちゃいましたけど、それでも羽後さんがレギュラーで出られているアニメとラジオはしっかりチェックしてますよ」
羽後「うわああ、なんか申し訳ない、天下のハニハニに……。ありがとうございます!」
西村「私、アニメ好きは公言しているんですが、ここまで羽後さんのファンだっていうことを言うのは今回が初めてかも」
羽後「どんどん言ってください! そうしてもらえれば、きっと私の仕事も増えるので!」
西村「あははははは(笑)」
(以下省略 『FULL MOON』20××年5月号より抜粋)
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