『おばあちゃんがパソコンを買いました』
あふひ みわ
その1
2011.8/14(日)
おばあちゃんがパソコンを買った。
それは一本の電話から始まる。
「パソコンを買いたいねん。一緒に見に行ってくれる?」
おばあちゃんの『~してくれる?』は決して此方にノーという選択肢は含まれていない。そう分かっている以上、了解しか答えようがないのだ。
「いいけど、なんでまた急にパソコンなん?」
「ええやん。欲しいねんから。そしたらよろしく」
要件が終わればさっさと電話が切られ、携帯を握る私の手には意味不明な余韻だけが、暑い室内を満たす湿気の中に染み込んでいった。
次の日曜日、私は深那堵(みなと)に頼んで、この一大イベントに付き合ってもらう事にした。
深那堵は今付き合っている彼女であり所謂(いわゆる)パートナーで、私より十以上歳上である故にしっかりしており、何でもよく知っている大人だ。パソコンについても少なくとも私より詳しい。その上、なんといっても深那堵はおばあちゃんのお気に入りだからだ。
以前、私が彼女と付き合い始めて数か月経過した頃、体調を崩して臥せってしまった事があった。その時、深那堵が遠い所から車を走らせて家に来てくれたのだ。おばあちゃんは深那堵を玄関で迎えるなり、少しボーイッシュな彼女に乙女心を『きゅん』とさせられたのだと言う。おばあちゃんは筋金入りの宝塚ファンなのだ。
「あの人、退団した真矢みきさんの下級生の頃とそっくりやわ!どういう関係の人?」
深那堵が帰った後、興奮気味におばあちゃんは私に尋ねてきた。
「別に…学校の先生してはるわ」
「ちゃうがな。そんなんどうでもええねん。あんたとはどういう関係の人なん?って訊いてるねん。友達…みたいには見えへんし、あちらさんの方があんたよりずっと年上みたいやから」
……ああ、面倒くさいな……
彼女との関係を正直に話す、というのも面倒だし、関係ないやん、と突っぱねるのも冷たい気がする。
他の同性愛者さんたちはこんな時どう答えているんだろう?そんな私の心中などおばあちゃんが知る由もない。ただ興味深々に身を乗り出し、今にもお茶の入った湯呑を倒しそうな勢いで此方の答えを待っている。ひとまず私は倒れないように湯呑を傍らに寄せて出来るだけ軽い口調を意識した。
「あの人は深那堵さんといってインターネット繋がりの知人」
かなり適当に答えたが嘘ではない。が、おばあちゃんはまだまだ満足いかない、といった表情であれこれと質問を浴びせてきた。
「インターネット?ああ、なんや世界中の人と繋がってるとかいう…ほれ、テレビで言うてるがな。『いんてるはいってる』いうやつか?」
「……そうそれ」
「あんたもやっぱりイマドキの子やわ。おばあちゃんらさっぱり分からん。もっとわかるように説明して。その『いんてる』ってあれやろ?世界中の人と繋がるのに言葉が分からんかったら具合悪いから、あんたの代わりにぺらぺら外国語を喋ってくれるんか?」
ある意味、そっちの機能が付いていたら文字通り『世界中の人と』話せるのにな、と思った。
どうでもいいが、何故おばあちゃんが話すと、『Intel』が『いんてる』になるんだろう。インテルだけではない。
うちにあるFAXは『ふぁくしみりー』、
ファミレスで食べたパフェを『ぱへ』、
CDを『しーでー』…等々、のっぺりとした響きになる。響きをのっぺりさせるだけならまだいい。勝手に呼び名を作ってしまう事もあるからだ。
ロールケーキは『犬のしっぽ』…恐らくあのくるん、とした形がそう連想させるのだろう。
電子レンジは『チン!』…出来上がりを知らせる音から連想したと思われる。
某ハンバーガー屋のビック○ックは『三段ばーがぁ】…あの形から。
そしてパソコンは『こんぴゅーたぁ』と呼ぶ。
そんなおばあちゃんにインテル(intel)をどう説明すればいいのか。
「インテルっていうのは会社の名前やねん。パソコンに入ってる機能を作ってる会社」
「ああ、会社かいな。せやけど世界中の言葉を喋ってくれる機能があるんやろ?おばあちゃんが言うてる事も間違いではないがな」
……ああ、もうどうでもええ。それでええわ……
だんだん面倒くささが増してくる。
「うん。まあそんな感じ」
「ほなら深那堵さんは普段、外国で住んではるの?」
「いいや。四国」
「ええ!世界中の人と繋がる便利な機能が付いてるのに四国!?こんぴゅーたぁは高いんやろ?いくらしたん?」
「プリンターやらデジカメやらとセットで買ったから十万以上かな。パソコンだけなら数万円くらい…」
「十万も払って四国の人と『いんてる』してるんかいな。あんた、神戸からやったら四国まで長距離バスで往復したって五千円くらいで行けるのに、十万で四国!」
やたら十万、十万と口にするおばあちゃんだが、私がパソコンを買う時にお小遣いをくれた訳でもなければ買ってくれた訳でもない。私がこつこつとバイト代を貯めて買ったのだ。それでもおばあちゃんにしてみれば、いつも自室で寝そべりながら開く薄いノート型の得体の知れないものが十万もした!という事が信じられないらしい。その薄い中にどれ程の便利な機能が詰まっているかを説明する技は無かった。
「……ま、まあとにかくそういう人で、知り合いやねん」
「ふうん…十万で四国の人と…せやけどあの人、ほんまに下級生の頃のミキさん(真矢みきさんのニックネームらしい)に似てはるわ。ネクタイまでしてはったで?恰好ええわ。おばあちゃん、ああいう人好きや」
『いんてる』の事はすっかり忘れて、自分の宝塚ファン人生を語り出すおばあちゃん。話題が逸れて安堵した。この時ばかりは普段、「ああ、また始まった」とうんざりしている私でも愛想よく昔話に付き合った。
そんな経緯があって、おばあちゃんは深那堵がお気に入りなのである。
「そやけど、なんでいきなりお祖母さん、パソコンなんか欲しがったんやろ?」
「さあ…なんかで影響されたんちゃう?」
一人暮らしのマンションから実家へ向かう車中、運転をする深那堵が不思議そうに尋ねてきたが、私もそれを知りたいのだから答えられる筈はない。
だいたい、おばあちゃんは機械に弱い。そして弱いくせに説明書を読まない。嫌な予感しかしないが、例えばそんな事を理由にパソコンの購入を考え直す様に話したとしても一切耳を傾ける事はしないだろう。
「買ったその日から電源の入れ方から教えなあかんやろうし、セットアップもせんとあかん。多分何も知らんままに買うと思うから」
「そんな事ないやろう。お祖母さんも何の予備知識もない状態で欲しいとは言わんのとちがうか?」
「ああ…そういえば!」
それまで忘れていたが、一つ思い出した。
「おばあちゃん、前にパソコン教室に通うと言ってたわ。もしかしたら通い始めたのかもしれんわ」
「ああ!じゃあそれやな。パソコン教室に通い始めたらパソコンが必要になるからな。そやけど、お祖母さんも若いやんか。ええ事やわ」
運転をしながら深那堵は明るく笑うが、その笑顔を帰りまで保たせてあげられる自信は私にはなかった。今思えば、この『嫌な予感しかしない』ざわりとした気持ちこそが、これから起こるどたばたな戦いの予兆だったのかもしれない。
実家にはお昼前に到着した。お気に入りの深那堵が付いて来る事になったのでおばあちゃんは恵比寿顔である。普段の外出よりも更に気合いが入ったのか、お気に入りの夏用ワンピースに気合いの入った化粧っぷり。おまけにランチは近所のフレンチをご馳走までしてくれたのだ。
ここのフレンチはこぢんまりとしていて、小さなお店なのですぐに満席になる。その為、いつも利用する時には予約必至の隠れ家のようなお店だ。ご夫妻二人で経営から調理から食材選びまで全てを切り盛りなさっておられ、『心を込めてもてなす』、という意味のフランス語の看板を上げているのも雰囲気があってとても良い。
ランチは三千円台と二千円台で、おばあちゃんがご馳走してくれたのは三千円台の方だった。肉料理も魚料理も付いてくる。
このお店のお料理はどれも本当に美味しいのだが、特にお野菜の種類が豊富であり、一皿ごとに様々なお野菜が盛り付けられてある。野菜中心といってもいい。なんでも奥様のご実家が持つ畑で育てられた時期もものを使っているらしい。料理からパン、デザートまで全てお二人の手作りなのだ。
「此処のパン美味しいわ。こぶりで、いつも焼き立てやからつい一杯食べてしまうわ。あ、すみませーん、パンお替り頂けます?」
おばあちゃんはパンの小皿を通路側へ寄せて奥様を呼ぶ。ここのパンはお替り自由なのだ。
「バターはどうされます?」
「あ、ほならバターも頂戴。このバターも美味しいわ。あんたらは?パンのお替りは?」
私と深那堵はどちらもあまり食べる方ではないので遠慮したが、確かにここのパンは美味しい。
因みに、フランス料理に欠かせないのは皿と料理を彩るソースだが、料理を食べ終わった後に残ったソースはパンで拭って頂く、というのが本来のマナーらしい。日本人の感覚からすれば「あさましい」、「行儀が悪い」というイメージがあるが、ソースをパンで拭うのは「ソースも美味しく頂きました」というシェフへの賞賛を意味する行為なのだ。もし知らない人がいたら、この薀蓄(うんちく)を教えてあげよう。
そんな薀蓄(うんちく)はいらんですか。そうですか。失礼を致しました。
さて、お腹も膨れたところでいよいよメインイベント『おばあちゃんパソコンを買う』の会場であるミドリ電気へいざ出陣である。
私達の為に自動扉が開き、灼熱の太陽が降り注ぐ夏空の熱気から一歩脚を踏み入れると、涼しく心地よい空間が広がる。夏の熱で火照る体を優しく包み込む…敵ながら思わず安堵の溜息が漏れてしまった。まさにパラダイスだ。こんなに心地良く迎えるパラダイスな敵陣に、我々三人は…一人は何の気負いもないが…勝てるのか!
……いや、そもそも何と「戦う」のか知らんけど……
早速パソコンコーナーへと向かう。敵とはパソコンでもこのパラダイスな戦場でもない。本当の敵は…。
「いらっしゃいませ。パソコンをお探しですか?」
……出たな店員。さて、その兵(つわもの)ぶりとくと見せつけるがいい……
「あ、はい…操作がしやすく、あまり余計な多機能が備わっていない方がいいのですが…インターネットくらいしか使わないと思いますので」
「最近はインターネットだけ、と仰るお客様が多いですよ。動画を見たり、通販でお買い物を楽しまれたり、あとスカイプなどのフリーツールなんかもよく利用されているようですね。あと、ご自身で撮影された動画や写真など…」
おばあちゃんはその間、ずらりと並ぶノートパソコンを見るのに夢中で、深那堵がその後ろで何やら色々問われた事について答えているようだった。
「いえ…パソコンを買うのは私ではなくおばあちゃんが…私は既に使ってるのがありますし、今のところ調子も安定していますので…」
店員は、ターゲットがおばあちゃんだと分かると、これまで私に散々お勧めしていた事などなかったかのように、すい、と私から離れておばあちゃんに近付いていった。
ああ、所詮私なんて貴女にとってはゆきずりの客(おんな)だったのね…。
つまり、私に声を掛けてきた店員は女性だったという訳だ。
「いらっしゃいませ。パソコンをお探しでしょうか?」
「え…!あ、ええ。いや、ちょっと見せてもらってたんですけど」
おばあちゃん、かなり挙動不審である。手に持っていたペラいカタログが何故か下着に見えてしまったのは目の錯覚であろう。
「2010年モデルなんかもよく出ていますよ。インターネットを楽しみたいご年配のお客様は結構増えておりますね。お色もバリエーションも豊富で…此方など文字が見やすくて立ち上がりも早いので、使い易いと思います」
その間、私と深那堵は店員とおばあちゃんから少し離れて説明を聞いていた。が、当のおばあちゃんは目を泳がせるばかりで店員に飲み込まれている様子。
「…相槌(あいづち)しか打ってへんけど、あのままいったらあの商品買わされるんちゃうか」
深那堵が心配そうに何度もおばあちゃんと店員に視線を向ける。確かに相槌しか打っていない。というか…
「いや…それ以前に相槌打ってるけど全然聞いてへんわ」
そもそもおばあちゃんは人の話を聞かない。興味がある事や自分にとって必要な事以外は。否、今そのどちらにも関わっていると思うのだが、どうやら「聞く」スイッチがオフモードになっているとみた。
結局、モノはFUJITUのFM-VでOSはWindouws7(店頭価格=79.800円。割引価格=38.900円)に決まった。
割引価格?なんぞやそれは?店頭価格と随分差があるではないか。
「この割引価格と店頭価格は随分お値段が違うんですけど、違いは何なのですか?」
勿論そう質問したのはおばあちゃんではない。深那堵だ。
「はい。割引価格というのは当店がお勧めしているプロバイダーさんに入って頂いて、光電話、テレビなど抱き合わせプランをご契約、またプロバイダーさんのメールサービス(追加メール無料。二ヶ月目から有料)、パソコン遠隔操作による問題解決システムのご加入…それら全ての条件を満たす事で格安にご購入頂けます。特にお客様の場合ですとパソコンは未経験との事ですし、これら全てのサービスが揃っている上にお値段もお安くなりますから是非お勧めですね」
この女店員、なかなかの説得力がある。敵ながら天晴れ。
……ああ、要はプロバイダーを店側が指定したものにして、そこのサービスやら何やらに全部入れ、って事か。光電話にテレビ、リモートサービス…一体月々どれほどかかる事やら……
「ほならこれにしよか。安いし」
どうやらおばあちゃんは安さに惹かれたらしく、店員に「これひとつ」などと、まるで果物屋のお姉さんにりんごかみかんを頼むみたいな言い方をした。
「有難うございます。では詳しくご説明を致しますのでこちらへ~」
こういうものはすぐに包んで持ってきてくれる訳ではない。特にこういった抱き合わせ契約付きのパソコンは、契約についての更に詳しい説明を聞かなければならないのだ。
満面の笑みをたたえながらお客様相談ブースへ案内する店員。よろよろと付いていく私達。椅子を勧められてなんとなく一息つく。
「少しお待ち下さい。今、係の者と交代致しますので…」
係の者、とはこの場合、プロバイダー契約などの担当者だろうか?
「御待たせ致しました。この度は商品のお買い上げを頂き有難うございます。今からご契約の決まりなどをお話させて頂きます」
笑顔で登場したのはパソコンを勧めた店員とは別の店員さんで、どうやら説明担当の人らしい。女性だった。
「割引価格でご購入されるにあたり、いくつかの条件をご了承していただく事になっておりまして、そのご説明などをさせていただきますね」
笑顔だがしっかりとした口調で話を始める店員は、先程商品売り場に女性店員と服装も違うし、名札の形も違う。
「お客様はこの近所にお住まいでしょうか?」
「はい。○○町ですから」
おばあちゃんは、そこにはきっちりと答えた。するとこの女性店員、何やら手許で操作をし始めた。が、デスクの下で此方からは何をしているのか見えない。恐らく、○○町に光が開通しているかの確認と、速度などを調べているのだろう。ほんの数秒後に再び満面の営業スマイルを私たちに向けてきた。
「今、お住まいの地域にフレッツは通っている状態ですね。速度も問題なくスムースにインターネットをお使いになれます。ではご説明に入らせて頂きます。まず、プロバイダーは幾つかの中からお好きな所を選んで頂く事が出来ますが、いずれもフレッツ光プランにして頂く必要があります」
……それきた。やっぱりか……
「プロバイダーとNTTの契約をして頂くのですが、始めの三ヶ月間は無料となりまして、四ヶ月目以降に料金が発生致します。また、光電話とひかりTVのご加入もしていただく事になるのですが、今お客様のお宅ではアナログ回線で電話を引いておられると思います。。光電話だとこれだけお値段が違うんですよ」
女性店員は予め用意しておいた電話料金の比較表を示した。確かに、アナログ電話との料金差は千円以上。これにはおばあちゃんも目を見開いた。
「安いなあ!こんなに安くなるんやったら光電話にした方がお得やないの」
女性店員はさもああらん、といった調子で説明に力が入ってきた。
「あと、ひかりテレビでは多チャンネルで様々な番組がお楽しみ頂けます。また、テレビの画面上でインターネットを利用したご家族で楽しめるコンテンツも揃っております。例えば、レンタルビデオなど店へ行かなくてもオンデマンド…ご自宅で楽しめたりとか、お料理のレシピなどをテレビ画面で操作出来たりとか…」
女性店員の暴走…いや、説明は止まらない。これはすごい、こんな事も出来ますよ、と大げさな身振り、手振りまで入る始末。まるでジャパ○ットた●たの名物社長のようだ。
そんな某名物社長宜しく、女性店員のエンジンも掛かり口上に調子が乗ってきた頃、ふと横を見ると、おばあちゃんはこの時点でもうお疲れモード満載である。話を聞いているのかいないのか分からないが、恐らく途中まで聞いていたもののさっぱり意味が分からず脳内スイッチがオフ状態になってしまったのだろう。
パソコンでいうところの「フリーズ」というやつだ。
やっと概要の半分いったかいってないかでこの有様である。この時点でフリーズ…いや脳内オフのお手上げ状態ではこれからの戦闘態勢に入っていけるかどうか…。行く末が心配な私達をよそに女性店員の話はどんどん進んでゆく。一度エンジンが掛かるともう止める事は出来ない。勿論、この『脳内オフ』状態なおばあちゃんの空気など察知出来る事もなく、えんえんと説明は続くのだった。
しかし、話が進む内にある程度パソコンを知っている私でさえ、プランとサービスがこっちゃになって混乱してしまいそうになる。おばあちゃんではないが、私の中にある脳内スイッチも知らぬ間に、オン、オフを繰り返していた。
結局、割引価格でパソコンを購入する事になったのだが、あれこれ条件があり、一度はそれら全ての契約、加入などの手続きしなくてはならず、不要なサービスがあればそれぞれのサービスに付いてくる無料期間の間に解約の手続きをとらなくてはならない、という事になった。
解約は電話一本で済むものもあるが、テレビはチューナーを一旦受け取った後で元払いで送り返すなどの手間も加わってくものもある。
また、無料期間がサービス毎に違うため、不要なものは無料期間が短いもの順に連絡できるように『どこへ』『何を(プラン名やサービス内容など)』『いつまでに』解約する…というような事細かな事をまとめる必要があった。
当のおばあちゃんは、それらの内容を全く把握出来ていない。だからそれらをまとめたのは私である。大きなメモにして、一つ一つ確認しながら記していった。
まあ、自分のようなネットのシステムを少し知っている人間ですら混乱してくるのだから、全くパソコンが初めてで、ましてや人の話を聞かないおばあちゃんなら把握が出来なくても当然だろう。
因みに、解約手続きなどが面倒というお客様は、店頭価格そのままでお買い上げ頂ければ宜しいかと。勿論、プロバイダー契約等はご自身で選ぶ必要がある訳ですが…それが苦にならない人は却って店頭価格で購入の方が後々面倒が掛からずに良いかもしれない。
考えてみれば、無料期間がいくらあったとしても、光テレビだの光電話だのサポートサービスだのに加えて、プロバイダー料金と通信費が月々掛かってくる訳だから、後々の事を思えば店頭価格で購入し、必要なものだけ加入、契約をすれば余計な経費を削減できるのだ。おまけに、この割引価格で購入するとあれこれ無料でサービス提供をしている割には、NTTの光回線工事に三万円かかるのだ。しかもNTT契約だけは必須条件となっている。
パソコン購入時には値段だけではなく、それに付随するものも是非検討に入れてからお買い上げ頂きたい。
「いや!私はどうしても安いのがいい!解約手続きくらい値段の事を思えば何の苦にもならん!」
そう仰る方はどうぞ、割引価格でお買い求め下さい。但し、本当にあれこれ付いているので無料期間や、解約期間の確認はくれぐれもお間違いなきように…。それを過ぎてから解約してしまうと違約金が発生してしまいますのでご注意を。
<わかったこと>
『パソコンを安く買うには、割引額が大きいほど後に面倒な手続きをしなくてはならない事がある。しかもその内容はとても初心者にはわかりにくいものが多い』
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