2015/12/24 銭湯に通えるというしあわせ

クリスマスイブにも銭湯に行くのだーうふふ、と思いつつ、最寄りの銭湯に行って帰ってきたところです。


近くには神田川は流れてないし(代わりに呑川という川が流れている、っていうか流れず、緑色に淀んでいる)、赤い手ぬぐい持ってないし(そもそも赤い手ぬぐいなんて見たことないんだけど、実際に売っているのかな?)、カタカタ石鹸を鳴らしながら待つ人もいないのですが、銭湯に行ってきました。


と、思ったら、2年前の私もクリスマスイブにしっかり銭湯に行ってました。すっかり忘れてた。


いつもの不愛想なおじさんに迎えられ、いつもの暖簾をくぐったら、いつものニコニコ穏やかな笑顔のおばあちゃんと脱衣所で挨拶を交わし、身体と頭をガシガシ洗って、いつものアッツいお湯でクーッと言ったあとに、しばらくして身体がお湯に慣れたところで、はぁーっとため息をつく。


何てことのない日常を送れることに幸せを感じる歳になったのだなあ、と、ぬるめの露天風呂でひと息つきながら考えました。


めまぐるしく変わっていく日常と、それでも変わらない日常に囲まれながら、自分が大切だと思うものを大切にしながら、明るく健やかに明日を迎えられることを心からうれしく思いながら、あったかいおふとんで寝ます。


クリスマスも、お正月も、桃の節句も、こどもの日も、七五三も、(その他に、咄嗟に年中行事が思いつかないですけれども)それが神様に対してなのか大切な人や家族に対してなのか、はたまた自分自身に対してなのかの違いはあれど、言ってみれば、慌ただしい毎日に流されそうになるところを踏みとどまって、日々を安らかにすこやかに過ごせてきたことに関する感謝と喜びを噛みしめるためのイベントなんじゃないかなと最近思います。


いえ!決して、決して恋人と過ごす甘〜いクリスマスイブが手に入れられないからという、半ばやっかみ混じりの曲解ではありません(震え声)。


私の知っている全ての人も、しあわせな明日を迎えられますように。そして願わくば、明日も銭湯に行けることをしあわせに思える自分でいられますように。どなたさまも、メリークリスマース!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る