ロード・オブ・ザ・銭湯 第3章
すっかりいっぱしの銭湯通を気取るようになったわたくしは、事情があって引越しをすることになった際、合わせて決意したのでした。
「どうせ引っ越すなら、たくさん銭湯がある場所に住みたい。」
調べると東京都で一番銭湯が多い土地はすぐにわかり、次の目的地が決定。はやる気持ちを抑えて不動産屋さんに「予算はこのくらい、築年数は問わず、該当エリアで徒歩圏内に銭湯と図書館があり、優先順位順に日当たり、広さ、駅近の順で物件をリストアップして欲しい」と依頼をし、優秀な営業マンによってリスト化された物件をいくつか内見して、今の部屋に落ち着くことになりました。その営業マンには、内見に付き合っていただきながら「こんな依頼は初めてです」と笑われました。
銭湯を中心にした生活は、とても快適です。人間は、たっぷりのお湯につかれるだけでこんなに幸福度が上がるんだ、と自分でも少し驚くほどです。
東京都浴場組合が運営する東京銭湯というHP(http://www.1010.or.jp/mag-column-11/)によれば、銭湯のお風呂場、特にバイブラ風呂や超音波風呂のようにボコボコ泡立つ浴槽周辺の空気中には、滝つぼ付近と同じくらいのマイナスイオンが飛散しているそうです。そして、そのマイナスイオン量は家のお風呂場のお湯の量では決して再現できないものだとか。
単に湯量の差だけでリラックス度合いにこんなにも差が出るものなんだろうか?何故なんだろう?単なる私の思い込み?と不思議に思っていましたが、そんなところにも、銭湯の強みはあるようです。
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