武装天使

武装天使の唄

崇拝する神の元で

不吉な笑みを浮かべ

悪魔の影を引きずりながら


武装天使の声

血を好む神はいないのに

犠牲の山の上で

誇らしげに神の名を名乗る



花びらが散ってゆく

僕はガレキの上で

あなたの名を呼び続けていた

壊れたオルゴールの音色が

とぎれとぎれ聞こえる

灰色の風景


夢なら早く醒めて

あなたに会わせて


都合のいい正義が

この地を地獄に変えた

天使と名乗るけれど

悪魔の尻尾が僕には見えた


武装天使が 今

翼を血の色に染めて

僕を見つけて少し嗤う

僕の未来も消したいんだろう?


花は枯れ 空は赤い

悲鳴と泣き声が聞こえる

愛や夢までも奪って

何がそんなに欲しいのだろう


赤く染まった翼は 

罪の重さで二度と飛べないくせに

天使と名乗る悪魔が

冷たい引き金に

指を添える……

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