第1135話「頼れる部下」

 前もっていくつかの部屋を避難場所として準備していたからこそ、とっさに駆け込んでも取り乱すことはなかった。

 凶器となるようなものを部屋に仕込んでおく必要はない。

 ベッド、机、装飾品など客室として違和感のない部屋である以外何の変哲もない。


 武器がなければ持ってこさせればいい。

 ドアの前に人の気配を感じたら、間髪おくことなくドアを一定のリズムでノックされる。

 廊下までの道が解き放たれる。


「ありがとう。良いタイミングで来てくれました」


「計画は順調に進んでいます」





 

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