第1134話「お互いの手の内」
それでも。ここはぶつかってはならない。
中央階段を駆け下り、ジュンが追ってきていないことを確認すると、部屋の一つに駆け込む。
多くの人間がほとんどの部屋に入ったことがない。
だからこそ、どの部屋に逃げ込んだのかは推測することは愚か部屋に逃げ込んだかすら判断ができない。
本来なら、向か関係な者に見つかるリスクを避けたいものだ。
それならば、何があるかわからない部屋こそ危険極まりない。
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