第1084話「カメとウサギ」
「生まれた瞬間に運命が決まるようなことはあってはいけないというのが国として歌っていることです。それでも生まれながらに必ず優劣はついてしまいます。ここにいる方々は今の現状を選んでつかみ取っているんです」
「そうなら、俺がとやかく言うところではないな」
元の世界は誰かが助けてくれるだろうとか、自分は生まれながらに才能も金もないからと努力せずに自分は不幸であると吹聴していてもおかしいと思う世界ではなかった。
集団でデモンストレーションの末に貴重なチャンスを失っても、社会のせいにしようと先導する輩もいた。
しかし、街や国の大半が革命を起こす中で、その大衆の画一化された思考に左右されず独自に研鑽を摘み未知のビジネスを起こすなど一切影響を受けなかった人間は全く新しい結果を生み出す。
「やる気さえあれば、その機会を与えるのが国の総意だと思ってください」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます