第1073話「二人への感謝の気持ち」

「ユノンが言う通り、アマト君でなければ目覚めはしなかったよ。君がいたから一人の命が救われた。目を覚ます条件は、誰かがではなくアマト君でなくてはならなかったと確信している。誰にも代わりが務まらないポジションにいることを自覚した方がいい」


「それはお互い様だろ」


「そうかもしれないね」


「お二人がいたから私がここにいるんです。お二人のことは本当に感謝しています」


 俺たちはユノンの言葉を聞いて何も答えなかった。

 すなわち、この結果に対して肯定したという事だ。

 取り繕う必要ももはやない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る