第1016話「マストな生活」

 俺の常識はこの世界では非常識だということは理解しているつもりだった。

 それでも、やはりこの感覚は一向にぬぐいされない。

 それもそのはずで、長い長い旅のようでまだ始まって数日なのだ。


 もう何年も仲間たちと旅をしてると言われても不思議に感じたりはしない。

 だれよちも充実した人生を生きていると思える。

 この世界に来なければ死ぬまでこの充実した生き方をすることはできなかったのは断言できる。


 学校に行って学んで、安全な家でゲームにうつつを抜かしていられたのは幸福以外の何物でもない。

 

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