第1014話「死と再生を繰り返して」

「聞かないわけにもいかないか……」


「わ、私が知ってることならお話します」


 俺は彼女を抱きかかえたまま走るのをやめた。

 意図を理解しているからこそ、誰も俺急かない。

 時間がないことは変わらないが、やはりはっきりさせておかなければいけないことは多々ある。


「長い時間村にいたのに、都市を全くとらないことなんてあるのか?」


「あの村では時間は先に進んでもリセットして何度も繰り返すだけでした。私も人間にも関わらず結果的に生き続けていられたのですから」




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