第1013話「危険な村を」
振り返ると滅びゆく村が見えた。
数えきれないほどの死と再生に魂はその形を維持することはできなくなっていたのだろうか。
まるで砂塵が舞うように、霧と化す。
そこに村があったことなどもうわからなくなってしまった。
浮かばれることのない魂の連鎖は、後にも先にも何も残さない。
連鎖を打ち消したのは紛れもなく俺たちである。
しかし、この村の存在を知っていたことに疑問を抱く。
この村の本質におそらく気が付いていた。
ならば、なぜ放置しておいたのかと。
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