第951話「息のある二人の絆」

「アマトさん達の迷惑になる結果にはさせません。そのためなら、ここは是が非でも押しとおります」


「そうこなくちゃ、相棒」


「悪魔の相棒になった覚えはありませんが、付き合いは長いですからね。信じてじてはいますよ!!」


 ディアナは結界を張ることに関しては数千年の間で培ったノウハウとアマトたちと出会ったことにより増した能力がある。

 それは他者が発生させた結界に干渉するほどである。

 首都に張られた結界は取るに足らない。


 意識を向けただけでそこには結界のほころびによる穴が開く。

 城壁上空を先にルナが抜け首都の周囲を守る衛兵をなぎ倒していく。

 特別な力を使ったわけではなく、物理的に気絶させていくスタイルはあまりにも雑だが恐怖を与えるには効果的である。


 逃亡者なば追いたくはないだろう。

 そこには、街を守る意義などないのだから、罪悪感は思いのほか存在していない。

 

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