第867話「まるで高級ホテルのようだ」

 実際に、導かれるまま足を踏み入れてみるとそこは、俺たちが滞在している宿に引けを取らないほどの豪華な装飾品と誇り一つない清潔な空間があった。

 現在は客の姿はないが、3名体制の受付は混雑時に対応するためであろう。

 ここで奴隷の売買を行っているなど考えにくい。


 そして、ここにもエレベータがあり宿と作りはほぼ変わりない。

 だが、向かうは中央エレベータではなく離れた場所に設置されている螺旋階段。

 吹き抜けになった2階ロビーに階段を昇っていく。


 そこには、個室が数部屋用意されていた。

 促されるまま部屋に入ると、何も映し出されていないディスプレイが合計30を数える。

 紳士が操作をすると、そこには椅子が映し出された小部屋が映し出された。

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