第854話「一人で眠らせてくれないなら」

 不毛な議論で時間を無駄にするのも惜しいと思うと、次第に眠りにつく体制が出来上がっていく、

 要するに意識的に眠ることも可能であるということはできるということだ。

 こちらの意図を組んでユイナは照明を落とす。


 きょうもいろいろなことがあった。

 短いようで長い日がようやく終わりを告げる。

 どういうわけか、俺のベッドにスミレを除く全員が集まっている。


 ここで、再び振り出しに戻すようなこともせず黙って眠ることにする。

 何かあればすぐにスミレの元へと行くというのは、此処にいる誰もが最低限構えていることはわかっている。

 明日の事は明日に回して考えるのをやめた。

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