第825話「本質とは」
この世界はルナのうちなる心の中では一本の道の半ばであるとしている。
そこに別の異世界の、それも自分と同じ性質の人間がいていいなど思わない。
だが、アマトもまた別の世界の人間である。
その矛盾をおしてもなお、撃たなければならない。
それなのに、身体が動かない。
これは少女の意思。
敵ではないと言っているかのように。
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