第820話「瞳に映る瞳」
常に限界を超える水準を保ち続ける攻防が永遠に続く。
次から次へと絶え間なく入れ替わる不毛な戦闘に、ルナの身体はぎしぎしと嫌な音を立てる。
生物であろうとなかろうと疲労が蓄積されれば結果は明らかだ。
魔力によって補強されていたとしても壊れてしまえばその限りではない。
あえなく片膝をつくことになる。
その隙を突くようなものはいない。
そこでようやく遠目にこのゲームをコントロールしていた全身鎧すがたの兵士が、真っ直ぐとルナの元へと迫る。
見え上げる形となって初めてその兜の狭間から瞳が垣間見えた。
その瞳の色は良く知る色をしていた。
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