第821話「なにもかもがありのまま」

 兵士の鎧は誰が着ようと同じだと思えば実際はそうではない。

 その内なる姿を想像するまでもなく女性であることは、誰しもわかるものだ。

 それも本人がわからない通りはない。


 空気がガラッと変わる。

 有象無象、烏合の衆、暴徒表現のしようもなかった街人たちはまるでいままでの事が全て夢であったかのように意識を取り戻し各々のあるべき場所へと戻っていく。

 中には電撃を浴びていた者もいたはずだが、全快している。


 

 

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