第787話「信用こそ資本」
今第一にかんがえなければならないのは、人質の救出。
最悪助ける事が出来なかったとしても、大義名分がなければすべては無に帰したも同然。
一度失ってしまった信用はもう取り戻すことは出来ない。
よく政治家が信頼回復に努めるなどというが、そもそも信頼されていないのだから回復の使用が無い。
それでもあえて回復という言葉を使うのは、元々ない物は如何に失ったかのように見せるかという演出によるものである。
それを真に受ける人などいないのだから、元々ない物をあるように見せる事に意味などない。
あくまでもプライド、建前の問題である。
しかし、この世界では建前なんてものはいらない。
どれだけ取り繕おうとも互いに命を懸けているのだから、見限られればいつ後ろから撃たれるかわからない状況になるという事を意味する。
容赦なく人質を見捨てれば、それを見た人間は自分も見捨てられると考えるのは道理。
ここぞという時に間違いなく信用ならない不安要素になってしまう。
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