第731話「訪れる過酷な運命」

「二人には悪いが任せる。俺は少し出ている」


 ディアナとルナにスミレを任せて俺はその場を後にする。

 ユイナとスペラは黙って俺の後についている。

 敢えて、二人に残るようには言わなかった。

 

 スミレに二人を付けた事には意味がある。

 情報の共有の為である。

 恐らくすぐには整理がつかない事を見越して、二人が会話することで情報を伝えてほしい。

 

 直接話をするにはまだ、早いと思えばこそである。

 ユイナとスペラには、次に繋がる話をしたい。

 もし、仮に二人が別行動をとることがあったとしても、それでいいという軽い気持ちでいた。


 問題はどういう風雨に転んでも、必ず前にすすんでいるという結果だ。

 これが単なる足止めとなるか、何かを得たと思うかはこれからはっきりする。

 曖昧なうちにやれることはやっておく。 

 

 

 

 

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