第732話「私が死んだら笑っていいてほしいかな」
「アマトがどうすることも出来なかったってことは私達でもどうすることも出来なかったてこと……わかってる? 何度だっていうよ、その度に私は惨めになるよ。なんで私には力が無いのかなって」
「アーニャじゃないならだれが死んだっていいにゃ」
「もう、俺は限界なのか……」
「抱え込むつもりなんでしょ。だったら、最後まで責任をもって」
「俺は必ずみんなを……」
「それなら、態度で示して!! 結果がいくら良くてもその間に辛い思いをするなら、もう全て手放してもいいから……笑ってよ」
「笑うなんてできるわけないだろ……人が死んだんだから……」
「それなら私が死んだら笑っていてほしいかな。バニティーが何をしたかったのかは知らないけど、アマトをそんな気持ちにするためにあれ……作ってくれたんじゃないでしょ」
バニティーはこうなることを知ってか知らずか、武器を俺に創ってくれた。
手を抜いてなどいなかった。
場合いよってはバニティーに向けられたかもしれないといという、その武器には魂が込められていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます